WARM AUDIO WA-73EQのレビューです。
WARM AUDIOの気合の入ったNEVEコピー。
当サイトでも過去に別記事で取り上げさせていただいていましたが、それ以来ずっと使ってみたかったマイクプリ&EQです。
音源も用意しましたので、気になっていた方よろしければご参考ください!
*2020年の記事をベースに、2026年の知見を加え加筆修正しました。
目次
NEVEコピーのコスパNo.1候補
これまでNeveコピー製品がたくさん販売されていますが、WARM AUDIO WA-73EQはコスパ面で最も優れている機種の一つです。
WARM AUDIO/ WA73-EQ マイクプリアンプ/EQ サウンドハウス
2026年現在、発売から8年以上経っているかと思いますが、今でも売れ続けているのはやっぱり音が良いからだと思います。
後ほど機材の中身も載せさせていきますが、パーツにも拘りを感じます。
僕もNeveのコピーを自作してみたり(真似事ですが)、
本物のNeveモジュールをラッキングしたことがあるので多少わかるのですが、
はっきり言って、儲けはほとんどないんじゃないのか、、、?と思うほど。
箱開封!
それでは、レビュー開始です。
箱!
箱自体は結構でかい。
箱開封!
付属品はWARM AUDIOのカタログと説明書、そして電源ケーブル。
ステッカーもおまけで付いてきました。
本体!見た目はほぼNEVE1073ラックをコピーしきってます!
アウトプットつまみが卓のフェーダーに相当。
EQは3バンド。これが、、、10万円付近で手に入る喜び、、、。
つまみの質感もGOOD。動きも程よい重さがあり、高級感があります。
HI PASSフィルターは50Hz〜300Hzまで。
マイクプリアンプ は最大80dBまでゲインを稼げます。
この赤いつまみがNeveですね〜。マルコーニ風。
変わり種に、オリジナルにはないTONEというボタンがあります。
これをONにすると、入力のインピーダンスが変わるそう。音色が若干変わるのかな?
POLボタンは位相反転です。しっかりDI入力にも対応。
ロゴから湯気が消えてよかったです。
背面はこんな感じ。
INSERTジャックがあるので、リバーブやコンプを並列(パラ)でかけることもできそうですね。
グランドリストスイッチでノイズ対策できます。
115Vか230V仕様ですが、今回サウンドハウスで購入したものは100V仕様になっていました。
国内でそのまま使えます。逆に下手に昇圧すると壊れちゃいます。
中身を見てみる!
さて、外を一通り眺めたら次は中身。
機材マニアの胸が躍ります。
ドヒャー!詰まってますね〜!
本機WA-73EQの売りの一つ!CARNHILL製の特注トランスです。
CARNHILLはご存知、OLD NEVEの伝説的トランスMARIN AIR(マリンエアー)の製造元。
現在マリンエアを基にした復刻品を販売していますが、その中でもこちらはより初期の音色をイメージして作られたオリジナル製だそうです。
こちらはインプットトランス。確かにこの形のものは販売ショップに並んでいません、、、。
特注ですね。
アンプの最終出力段の2N3055パワートランジスター!
OLD NEVEはアウトトランスをドライブさせるためにここで無駄とも言えるほど電流を流します。
ここがEQの回路ですね。
アンプのゲインを稼ぐ部分。
1stステージとか言われています。先ほどの出力段が2ndステージ。
黄色い丸のタンタルコンデンサーや銀の筒状スチロールコンデンサーなど、パーツ代掛けてます、、、。
やはり10万円じゃ元なんて取れないんじゃ、、。
EQやハイパスフィルターには贅沢にインダクターコイルもしっかり配備。
電源もトロイダルトランスで組まれてます。
整流と定電圧回路。ことごとくクラシックスタイル。
Neveトランスについて詳しくはこちら👇
DTM DRIVER!
Neveトランスの変遷について(マリンエア/st.Ives/ベルクレア/CARNHILL) | DTM DRIVER!
Neve大好きマンです。 Neveのトランスに関連する記事です。 トランスは機材のカラーを決める大事な部品 現在Neveのクローンプリアンプがたくさんラインナップされていて、…
DIYよりコスパ良し
一時期Neveを自分で作るのが流行ったりしました(一部ででしょうが、、、)
前述のように僕もPCB基板を買ってパーツをハンダして作ったことも。
しかし、ケースの加工や全てのパーツ代含めたらWA-73EQの値段なんか超えてしまいます。
これだけ作り込まれて、パーツにもしっかりコストをかけてしまわれたら、
もはやDIYをする意味などないでしょう、、、。 趣味にしかなりません。
ということで、じゃあ実際音はどうなんだ?と。
録音してみました。
今回はLINE録音のみで検証
今回はPCからLINEで音源を取り込んで色々と検証してみました。
理由は、音の突っ込み具合(ドライブ)やEQの変化を確認しやすかったからです。
一人でマイク録音だと、難しいです、、。
次回マイク録音は別記事にアップしますので、よろしければ後日お読みいただけたら幸いです。
それではまずはEQなしで、オケをWA-73EQにラインに流していきます!
オケはLOGIC Xのサンプルループを組み合わせたものです。
オーディオインターフェースはANTELOPE AUDIO Discrete 8 Synergy Coreにて。
音源はモノラルです。
マイク録音でWA-73EQを使用した記事はこちらなど参考にしてみてください👇
DTM DRIVER!
audio technica AT4040 実機レビュー|3万円台で“クリアな録り音”を買える。DTMで定番のコスパ最強マイク |…
audio technica AT4040の実機レビュー。3万円台とは思えない解像度とクリアさ。宅録DTMメインで“失敗しない1本”を探す人へ、録り音比較と実践一次情報ベースで解説。
本家OLD Neveとの音質比較記事はこちら👇
DTM DRIVER!
Old NeveとNeveコピーの音はどう違う?33115 vs WA73EQで実験! | DTM DRIVER!
Old NeveとNeveコピーの音はどう違うのか? Neve 33115というヴィンテージNeveをゲットしてからなんとなくわかってきました。 結論としては「どちらもとても良い!」音だと…
それでは以下、LINE INでの細かい音質変化の検証です。
元の音源
WA-73EQ通常入力
ゲインの目盛りはこのくらい上げてます。アウトはこれくらい絞り。
WA-73EQゲインを上げてドライブver
もっとゲインを上げてアウトプットのトランスをドライブさせていきます。
アウトプットつまみは絞って最終トータルの音量をコントロール。
WA-73EQもっとゲインを上げてドライブver
かなりゲインを上げます。これ以上行くと歪みます(笑)
感想1
通すだけでも全体的にオケが肉厚に!良い!!
ゲインを上げていくと、さらにサチュレート感が増えて音が太くタイトになっていきますね。
OLD NEVEよりも流石にクリアな感じはしますが、太さはエグいくらい出てきます。
粘る感じも◎。
それでは次はTONEボタンをONにして音色の変化をチェック。
WA-73EQ TONEボタンON通常入力
TONEをONに!
WA-73EQ TONEボタンONゲインを上げてドライブver
WA-73EQ TONEボタンON もっとゲインを上げてドライブver
感想2
TONEボタンを入れると、音がまろやかになる?ような気がします。
どうでしょうか、、。輪郭が丸くなる分、柔らかいイメージに。
もしかしたらOLD NEVEのイメージを再現しようとしているのかな、、。
ちょっとわからないですけど。
角がたつソースを馴染ませるのに役立ちそうですね。
ハイパス(ローカット)フィルターの変化をチェック!
続いてハイパスフィルターの音色変化をチェックしてみます。
4拍ごとにOFFからスイッチを切り替えていきます。
OFF→50Hz→80Hz→160Hz→300Hz
2小節目からはずっと300Hzで固定です。
EQをチェック!
お待ちかね、EQの音色変化です。
1と2はEQを固定で入れたもの。
3つ目はEQつまみをいじりながら録音したものになります。
EQなしファイル
EQ IN1
60Hzと12kHzを少しブーストしたEQ。
EQ IN 2
60Hzと700Hzと16kHzを少しブーストしたEQ。
EQ IN 3 自由につまみを動かしたファイル
つまみを適当に動かしたEQファイル。
感想2
PULTECタイプのパッシブEQ程ではないですが、EQの感じも滑らかに効きますね!
かなり幅広くサウンドメイキングできそうです。
このファイルではゲインをそこまで上げていないですが、
もっと音をブッこんでEQしたらより太く気持ち良いサウンド変化も得られそう!
というか、ラインアンプとして使ってもかなり存在感のある音に仕上げられそう。
これから活躍してくれそうです。
EQなしとEQありだったらどちらがお得?
ということで、今回はラインアンプとしての音色実験でした。
マイクプリやDI入力の音も早く試してみたいです!
このシリーズ、実はいろいろなバージョンがあります。
WARM AUDIO/ WA73-EQ マイクプリアンプ/EQ サウンドハウス
今回僕が買ったのは、このEQ付きタイプ。1073の標準型。
WARM AUDIO WA-73 サウンドハウス 
こちらはEQなしver。いわゆるNEVE 1272タイプ。プリアンプだけです。
WARM AUDIO WA-273 サウンドハウス 
マイクラインプリが2CHのタイプ。2×1272ですね。
WARM AUDIO ( ウォームオーディオ ) / WA273-EQ サウンドハウス
そしてこれ(笑)1073が2ch入ってるタイプ。すごく豪華です。
僕はEQ付きのものを推します!
今回使ってみてEQがすごくよかった!のと、
なしとありで25000円ほどしかないのが値段の差がないのが理由です。
EQにそこまでの価値がない、と言われたらそれまでですが、、、、
僕はとても安いと思いましたよ!
あと2ch.verも一台ずつ買うよりお手頃価格!
ここはステレオ録音するか、しないかで選択が変わりますが、
ソフトシンセをリアンプするのとかも凄く良さそうなので、、、そんな使い方もありかと。
本家Neve対WA-73EQの記事はこちら👇
DTM DRIVER!
Old NeveとNeveコピーの音はどう違う?33115 vs WA73EQで実験! | DTM DRIVER!
Old NeveとNeveコピーの音はどう違うのか? Neve 33115というヴィンテージNeveをゲットしてからなんとなくわかってきました。 結論としては「どちらもとても良い!」音だと…
まとめ
コスパ抜群なNEVEコピーWARM AUDIO WA-73EQのレビュー記事でした。
NEVEコピー系の製品はたくさん今まで出てきましたが、2026年でも安定して強いのはWARM AUDIOだなと。
最後までお読みいただきありがとうございました!