音楽でお金を稼いで、それだけで飯を食う。
DTMerやバンドマンにとって、これは目指すべき一つの究極形態かと思います。
実際それを実践して、現在プロとして活動されている方もいらっしゃいますよね!
例えば、音楽ブロガー界隈だとこおろぎさんはその道でとても著名な方かと思います。
ほんとすごいし、尊敬してますヾ(●´ω`●)ノ
僕は現在サラリーマンをやりながら、細々と音楽活動を行っています。
元はバンドマンでインディーズ活動と、メジャーでもほんの短い間でしたが活動させていただいてた時期がありました。
ですので、このサイトは音楽機材のレビュー記事を主に書いていますが、しっかりとしたレコーディング現場でプロエンジニアさんとお仕事ができた経験や知識が記事制作の原料になっていたりします。
当時は機材の研究もかなりマニアックに行なっておりました。
そんな僕ですが、現在は普通に働きながら音楽活動をしています。
そして、これが僕にとっての究極形態だったのだとこのブログを始めてから気づきました。
これは諦めでしょうか、、、?
端的に言って、僕はもう二度とそのパターンには戻る事はないでしょうd(●・ω・)
なぜなら、今でも十二分に音楽を楽しめているからです。
むしろバンド活動だけで暮らしていた頃より、ずっと今の方が豊かに音楽活動を味わって生きています。
という事で「音楽だけで飯、食わなくてもいいかもよ、、、?」というのがこの記事の趣旨となります。
「どういう事だ?この敗北野郎!」というお声が聞こえてきそうですので、早速僕なりの考えを書かせていただきますね!
これはかつてバンドマンだった人間(僕)のお話です。
そうじゃない場合はまた違ったストーリーになるはずなので、悪しからず
目次
専業音楽家(プロ)はすっごく大変だった
いきなり嫌なタイトルから始まりましたが、、、これは僕のブログなのでこんな話から始めさせてもらいます(●´д`。
前述しましたが、僕は音楽だけで飯を食っていた時期が短いながらありました。
しかし、今は音楽だけで食えてません。
まず、ここが大きな問題です。
「音楽で飯を食う!」が終着点ではなく、「食い続けなくてはならない」というのがどれだけ大変なのか?という話。
音楽活動というのは、ストップすると当然収益が止まります。
そして、動き続けても思うように収益が上がらなくなると、いずれ動く体力(資金)がなくなって、動かなければお金にならないのに、活動するお金がなくなって以下ループ、、、
「ぐあ〜どうすりゃいいんだ〜!」と、最後には動き自体をストップせざるを得ない状況に陥ります。
メジャーだろうが、収益が上がらない音楽家はたくさんいます。
人気が出てきたとしても、人気者であり続けなければなりません。
それも一生です。
昔であればCDの売り上げが大きかったので、ある程度の人気があれば印税がストック収入となり得ました。
つまり少しの間活動を控えていても、それがミュージシャンの生活資金なり、創作活動のための資金になっていましたが、今は何処もかしこも中々に厳しい状況です。
ところで、印税ってヤバいシステムだって知ってましたか、、、?
最大でも売り上げの7%までしかミュージシャンはもらえません。
印税は最高で7%。ここ大事!
- 作曲家印税 3%
- 作詞家印税 3%
- 実演家印税 1%
が細かい内訳です。
理由はわからないですが、なんか昔からそう決まっているんです。
仮に一般的な4人編成のバンドなら、全員で均等に分割するとなると、取り分は一人2%以下です。
さらに仮として、3000円のCDが10000枚売れても、分配されるのは一人60万円以下。
ぎりメジャーラインかな?っていう5000枚とかだと30万円以下です。
それでどうやって食えっつーの(ノ∀`●)吐ける〜
このレベルの枚数しか売れないようだと、ライブの集客も専業プロとしてやるならキツくなってきます。
本当は5000枚ってかなりすごいんですけどね。
メジャーだともう厳しい数字ラインだったはず(今はもうちょっと緩くなっているのかもしれません)
売り上げが伸びない時のメジャー所属期間というのはラスト地獄です。
首を切られるのって辛いですね。
僕のバンドは、メジャーから脱落後また数年ほどインディーズに戻り活動を続けていきましたが、最後はあえなく解散となりました。
一番の原因は、やはりバンドで売り上げを立てることが非常に難しくなったからです。
そして売り上げを立てることを意識しながら音楽を作り始めてしまったから、バンド活動自体がすんごくつまらなくなった!
もちろん、その頃はすでに「音楽だけで飯を食う」どころではなかったので、バイトを掛け持ちしながらバンド活動をしていました。
しかし途中から「何のために音楽していたんだっけ?」という思いに取り憑かれ、メンバー全員にもその思考が伝染し、もうこんなん辞めちまおうぜという決断に至りました。
う〜ん、悲しい。
結局、僕らはプロフェッショナルに音楽活動を行えなかった。
ただ人前で、好きな音楽、自分たちにとって純粋だと思える音楽を、演奏したかっただけだったんだと思います。
辞めた癖に、かっこよく言い過ぎですかね人´ω`● ゜
でも、これが真実でした。多分。
売れる音楽とやりたい音楽の溝
売れる音楽とはどんなものなのか?
何となくわかるようで、未だに全然わかりません。
しかし、売れない音楽がどんなものかはわかります。
当時僕らが作っていた音楽です(●´・д・pひゃあ
こちらの本を最近ハマっているKindle Umlimitedで読ませていただいたのですが、売れる音楽がどんなものか少しだけ理解できた気がしました。
人を振り向かせるプロデュースの力 クリエイター集団アゲハスプリングスの社外秘マニュアル
そして同時に、僕にはとてもじゃないけど売れる音楽なんて作れそうもないと、改めて思い知らされました。
この著者の方の考え方に「なるほど!」と勉強になる部分はたくさんありましたが、主張自体に共感できるか?というと正直非常に難しかったです。
この著者も元バンドマンだったらしく、メジャー経験もあった方のようでしたが、結局自分が主体となって成功することはできなかったよう。
恐縮ながら、僕と同じですね、、、。
そして、今は売れそうな音楽を確実に売れるようにプロデュースしていく方向にシフトして行き、現在の地位を築かれました。
言い方に語弊があるかもしれませんが、この方が音楽で食い続けるためには「売れる音楽を作れるフレッシュな才能に、常に関わり続けるしかない」ってことです。
この時点で、僕が音楽でやりたいこととはずいぶん質が違うものだと思いました。
僕はやっぱり主体的な音楽がやりたい。
ただ、この方の売れる音楽への考え方はとても説得力があり、内容自体に反論なんて全くできません。
正論なんですよ。
だから悩ましい、、、。
僕のように、売れないくせにやりたいことだけやりたいミュージシャンにとっては、非常に悩ましい問題であります。
僕と同じように、現在自分の音楽がなかなか世間一般に評価されないと思っている方は、是非一度上記の本を読んでみてください。
「なるほど!すげーわかる!実践するぞ!」と心から思える方は、まだ成功する可能性があると思います!
僕には「頭では理解できるけど、こんなんやりたくねーわ、、、」という残念なメンタルしかないので、音楽での大成功は諦めることとします。さようなら
音楽をビジネスとして成功させるのって、やっぱりとんでもなく難しそうです。
でも、音楽活動の成功って何なんでしょう?
話戻っちゃいますが、ここってやっぱり人それぞれですよね?
僕はやっぱり「音楽で飯、食わなくてもいいんじゃない、、、?」に落ち着いてしまいます。
好きな音楽だけやって、小さく稼ぐ。
音楽との気持ちいい関わり方を、ただただしていたい。
副業としての音楽活動最強説
つまり、僕にとっての一番の成功は、飯が食えないまでも好きな音楽を作ってサブ的にお金を稼ぐ!ことだという結論に現在至っています。
音楽だけでメインの収入を得て生きていけるのは本当にごく一部のミュージシャンだけです。
プロミュージシャンの中にも、もはや専業で食えていない人もたくさんいますし。
一応僕にもプロ時代があったので、ここら辺はちょろっと調べればガチで食えてるかどうかはなんとなく分かっちゃいます。
野生の勘!
なんつって。
ただ裏方の音楽の仕事は、ちゃんとうまい具合に仕事が取れる用になるとまだまだ食える隙間はあると思います。
PA、ローディー、照明、舞台監督、サポートメンバー(スタジオミュージシャン)などですね。
むしろメインで音楽活動しているアーティストよりも、裏方の方が収入が多いなんてことも多々あります、、、。
そっち方面に進むなら、パワハラやセクハラに耐えられる方ならいけるかもしれません。
職人の世界なんで、当然生ぬるくありません。
覚悟は相応に必要です。
自分にとっての勝ち(価値)ポイントを決める
僕は一度挫折しましたが(もっとしてますね)、まだまだ今からでも勝ちに行く気満々ですよ。
サラリーマンは働ける限り続けていきます。
音楽も続けていきます。
自分が好きで作る音楽を今よりも多くの人に聴いてもらえるように、さらに腕を磨きつつ、お金もちゃんと稼げるようなシステムをトライアンドエラーしながら構築し続けるしかないと思っています。
専業音楽家になるなら職人的思考がないとかなりキツイ
音楽だけで飯を食う方法として、一番初めに書かせていただいたこおろぎさんのブログが非常に参考になるかと思いますが、よ〜く記事を読んでみてください。
あの方はかなり特別です。
別の道へ進んでも成功するタイプの人だと思いますね。
[“参考”]ちょうどタイムリーにこんな記事が上がってましたよ!
そしてこの記事から全てが始まったのかな?
そして彼の仕事への姿勢は、非常にプロフェッショナルです。
ある意味、前述のプロデューサーさんの姿勢に近しいものを感じます。
つまり、やりたいことだけやってるわけではないと思います(内面まではわからないですが)
今のポジションを獲得し、音楽で飯を食ってる現在でも、求められる音楽を常に作り続けなくてはならないはずなので、実際はすごく大変なことも多いと思います。
僕にはあの方みたいなプロフェッショナルさはありません、、、。
つまり、真似できないということ。
DTMerの方で音楽を仕事にしたい場合、自分がどんなことを音楽を通じて体現していきたいのかを、まず把握してみるのが良いと思います。
僕みたいにいわゆる表現第一主義(わがまま)の、主にファンに対して発信してくことで音楽表現をしていきたい方の場合、そのまま進むと結構な茨の道が待ち構えていると言えるでしょう(●´Д`)
それだけで長く稼ぎ続けるのは、やっぱりすげー大変デス。
逆に、音楽を使って顧客にサービスを提供して行くこおろぎさんのような職人的音楽家を目指して行くならば、彼の動向をしっかりとチェックしてノウハウを奪って行くくらいの姿勢で取り組むといいんじゃないでしょうか。
今の時代、職人系音楽家に進む方が、食える可能性は確かに高いでしょう。
それでも超努力することが必要だし、人によってはそれが無理な方もいると思うけれど(僕)
とにかくリスク分散して細かく小さく稼いでいくのが今の目標
細かく小さく稼げる収入元が多くあればあるほど、音楽はやりやすくなるはず。
それができればサラリーマンなんかもやらなくていいですし。
弱小ながら今音楽活動だけで得ている収益が大体どれくらいなのか、こちらの記事に書いていますのでもし良ければご参考ください。
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少なくても濃いファンを増やしていき、最低限の人数で活動、運営していけば、好きな音楽だけやっていてもちゃんと収益は上がっていくはず!
これを突き詰めて行くのが、僕にとっての最大の音楽の成功と言えます。
売れなくてもいいんだ〜い(●´З`)ノ
音楽だけは好き勝手やってやるぅー!!
まとめ
DTMerにとって、音楽を始めたり、作ったり、発表したり、ファンサイトを作ったりすることが近年非常に簡単になってきたので「音楽で飯を食うこと」を視野に活動されている方もすごく増えていると思います。
そして僕のように、かつて前線から離脱して骨と化した人間にも、また新しい音楽との付き合い方を提示してくれる時代になってきたと感じます。
本当に個人が強い時代に変わってきましたよね!
僕の実感としては、音楽を副業の立ち位置にしてあげると、収入面でも楽しさの面でもちゃんとバランスがとれると結論付けた次第でありますが、
色々な考え方があると思います。
とにかく今回何が書きたかったのかというと、
音楽だけで飯食わなくても、十分音楽の楽しさって味わえるよね!
ということです!
食うための音楽活動は、マジでしんどくなります。
僕個人としては、どうやったらしんどくなく音楽を収益化&楽しく持続していけるかをこれからも研究、実践していきたいと思っています。
どうか音楽家の皆さんが、幸せなミュージックライフを送れますよう、心から願ってやまないhajimariでした。
そして、そんな老婆心を吹き飛ばすような未来の偉大なミュージシャンにも、最大の幸あれd(゚ω゚●)!
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