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DTM環境の作り方完全版|防音・吸音・防湿を迷わず整える総まとめガイド

DTMや宅録の環境を整えようとすると、必ずぶつかるのが「防音・吸音・防湿」の3つです。

どれも大事なんですが、役割はそれぞれ違います。

ここが曖昧なまま機材や対策を足していくと、意外と遠回りしやすいです。

この記事では、防音・吸音・防湿の違いと優先順位を整理しつつ、僕が実際に試してきた流れも含めて、DTM環境の整え方をまとめました。

「何から手をつければいいのか分からない」という方の参考になれば嬉しいです。

目次

結論|DTM環境は「吸音 → 防湿 → 必要なら防音」の順で整える

DTMや宅録の環境を整えようと思ったとき、最初に悩むのが「何から手をつけるべきか」だと思います。

数年かけて失敗を繰り返してきた経験から、

結論として、僕は吸音 → 防湿 → 必要なら防音 の順で考えるのが一番効率的だと思っています。

防音は外に音を漏らさないための対策。
吸音は部屋の反響を整えて、モニターや録音の質を上げるための対策。
防湿は機材、とくにコンデンサーマイクを長く安全に使うための対策です。

この3つは全部大事なんですが、効果の出方と優先順位は同じではありません。

まず音を良くしたいなら吸音。
高価な機材を守りたいなら防湿。
そして夜でも音を出したい、近隣を気にせず音楽をやりたい、という段階で防音を考える。

この順で進めるとかなり失敗しにくいです。

まず切り分けたい|防音・吸音・防湿は役割が違う

この3つは一緒くたに語られがちですが、役割はかなり違います。

そして重要なのは優先順位です。

DTM環境を整える場合、基本は 吸音 → 防湿 → 防音 の順で考えると失敗しにくいです。

吸音は「中で反響させない」ための対策

吸音は、部屋の中で音が反射してしまうのを抑えるためのものです。

モニタースピーカーの音が濁る、ヘッドフォンとスピーカーの聴こえ方がズレる、コンデンサーマイクで録ると部屋鳴りが乗る。

こういう問題は、防音ではなく吸音の領域です。

DTMでまず最初に効くのは、やっぱり吸音です。

ここが整っていないと、ミックスの判断も録音のクオリティも安定しません。

防湿は「機材を壊さない」ための対策

防湿は、音を良くするというより機材を守るためのものです。

特にコンデンサーマイクは湿気に弱く、日本のような高湿度環境では保管の仕方を甘く見るとかなり危険です。

カビや結露によって音質低下や故障につながることもあります。

マイクは使っていない時間の方が圧倒的に長い機材だからこそ、防湿は後回しにしすぎない方がいいポイントです。

防音は「外に漏らさない」ための対策

防音は、部屋の外に音を漏らさないためのものです。

夜でも歌いたい、モニタースピーカーをある程度鳴らしたい、ギターやベースの音量を気にせず出したい。

そういう悩みを解決するのが防音です。

ただし、防音はコストも大きく、導入ハードルも高めです。

DIY、簡易防音室、だんぼっち、組み立て式防音室、防音室リースなど選択肢は色々ありますが、どれも吸音とは別問題になります。

優先順位① 吸音|最初に整えるべき理由

僕が一番最初に必要性を感じたのは、吸音でした。

理由はシンプルで、音の判断が全部ズレるからです。

モニター環境が悪いと判断が全部ズレる

普通の部屋でスピーカーを鳴らすと、壁や床、天井で反響して音が濁ります。

僕の部屋は和室で畳でした。フローリングよりはマシなんですが、それでも反響は普通にあります。

スピーカーで聴くと音がぼやけるのに、ヘッドフォンだともっとクリアに聴こえる。この差が気になり始めたのが、吸音を考えるきっかけでした。

ここが整っていないと、EQもコンプもリバーブも判断しにくくなります。

録音の質も部屋鳴りで崩れる

吸音が必要なのはモニターだけではありません。

コンデンサーマイクを導入すると、部屋の反響も一緒に拾うようになります。

僕もRODE NT2-Aを使い始めたときに、部屋鳴りで録り音が崩れる感覚をかなり強く味わいました。

ダイナミックマイクでは気にならなかったのに、コンデンサーだと露骨に出る。感度が高いぶん、部屋の状態がそのまま音に乗ってしまうんですよね。

吸音の基本順序は「壁・天井 → マイク周辺」

ここはかなり大事です。

リフレクションフィルターは便利ですが、あれ単体で部屋鳴りを全部解決できるわけではありません。

まずは壁や天井など、部屋全体の反響をある程度抑える。その後でマイク周辺の近接吸音を足す。この順番が基本になります。

つまり、SONEXのような壁面吸音 → Reflexion Filterのような近接吸音です。

優先順位② 防湿|高いマイクほど後回しにしない

吸音の次に大事なのが防湿です。

これはすぐ音が良くなるタイプの対策ではないですが、機材を長く守るという意味でかなり重要です。

日本の湿度はマイク保管に厳しい

コンデンサーマイクの保管に適した湿度は、およそ30〜50%と言われています。

一方、日本の年間平均湿度は60〜70%。梅雨や夏はさらに上がることも多いです。

つまり、何も考えずに部屋に出しっぱなしにしておくと、マイクにとってはかなり厳しい環境です。

安価なマイクなら簡易防湿でも対応可能

低〜中価格帯のマイクなら、タッパー+シリカゲル、ドライボックス、水とりぞうさんなどの簡易防湿でもかなり現実的です。

とにかく「出しっぱなし・繋ぎっぱなし」を避けること。ここだけでも違います。

高価なマイクは防湿庫が基本解

5万円以上のマイクを何本も持ち始めたり、一本数十万円するようなマイクを使う段階になると、防湿庫の価値が一気に上がります。

僕は東洋リビングを使っていますが、安心感はかなり大きいです。

防湿庫の良さは、湿度を自動で安定させてくれること、結露リスクを減らせること、管理がとにかく楽なことです。

防湿、マイクの保管方法の記事はこちら👇

優先順位③ 防音|必要な人には一気に価値がある

防音は、全員に必須ではないです。

でも必要な人にはとても価値があります。

夜に音を出したいなら防音室は強い

僕は集合住宅で音楽をやっていたので、防音室の価値をかなり強く感じています。

防音室があると、時間と音量の自由度がかなり上がります。

夜でも歌える、アコギを鳴らせる、モニターも以前より大きくできる。この差はかなり大きいです。

DIY・簡易防音室・レンタルの違い

防音室はDIYで作る方法もありますし、だんぼっちのような簡易防音室もあります。

ただ、換気、熱、処分、遮音性能まで含めて考えると、どこまで自分でやれるかがかなり重要です。

僕は最終的にヤマハの防音室レンタルに落ち着きました。

レンタル→自分で買取りまでの実録感想はこちら👇

防音室でも吸音は別で必要

ここも重要です。

防音室だからそのまま録音もモニターも完璧、とはなりません。

実際、防音室の中でも反響は起きます。

防音と吸音は別問題なので、防音室を入れた後も吸音は別で考える必要があります。

防音室導入までの実録はこちら👇

吸音で失敗しやすかったもの

ここからは、実際に試してきて「主役にはなりにくかったもの」です。

防音カーペット

防音カーペットは、足音対策としては多少意味があります。

でも音楽用途の防音としてはかなり弱いです。

吸音も少しは効きますが、これだけで解決することはありませんでした。

防音カーテン

防音カーテンも同じで、無いよりはマシですが主役にはなりませんでした。

期待値を上げすぎると失敗しやすいアイテムだと思います。

グラスウール1枚

知り合いからグラスウールパネルを一枚もらって試したこともあります。

でも6畳の部屋で一枚だけだと、ほぼ何も変わりませんでした。

やっぱり部屋全体の反射スポットを見ないと、単発では決め手になりにくいです。

最終的に残った吸音アイテム構成

部屋全体を整えるならSONEX

最終的に「これは効いてる」と強く感じたのはSONEXでした。

モニタースピーカーの後ろ、天井、マイク周りに入れていくと、モニターでも録音でもかなり改善を感じました。

吸音材をしっかり入れるなら、やっぱり定番は強いです。

録音の定番はReflexion Filter Pro

マイク周辺の近接吸音として使いやすかったのは、SE ELECTRONICS Reflexion Filter Proでした。

これを入れると声がマットに締まり、余分な反響が減って、リバーブのノリもわかりやすくなります。

ただし、あくまで近接吸音なので、部屋全体が荒れていると限界はあります。

重要リンクはこちら👇

圧迫感を減らすならNiCSo Twofold

SONEXは効くんですが、常設すると圧迫感がかなりあります。

そこで最終的に落ち着いたのが、可搬式のNiCSo Twofoldでした。

絶対的な吸音力はSONEXに少し譲るものの、可搬性、収納性、使いやすさのバランスがかなり良いです。

重要リンクはこちら👇

見た目と手軽さならKAOTICA Eyeball

KAOTICA Eyeballは見た目も面白く、セッティングも楽です。

ただ、マイクサイズによっては使えないことがあるのと、高音が少し減衰する傾向もありました。

手軽さはあるけど、万能ではない。そんな位置づけです。

重要リンクはこちら👇

目的別おすすめ構成

まずモニターを改善したい人

最初はSONEXなどで壁・天井側を整えるのがおすすめです。

まず部屋の響きを整えないと、判断の土台がズレたままになります。

ボーカル録音を良くしたい人

部屋の吸音をある程度整えた上で、Reflexion Filter Proのようなリフレクションフィルターを足す構成が一番失敗しにくいです。

狭い部屋で運用したい人

常設吸音材の圧迫感がきついなら、NiCSo Twofoldのような可搬式吸音材がかなり向いています。

夜も音を出したい人

近隣を気にせず音楽をやりたいなら、防音室まで視野に入れた方が早いです。

高価なマイクを守りたい人

防湿庫まで含めて考えた方がいいです。マイクの保管は後回しにしすぎない方が安心です。

まとめ|DTM環境は順番を間違えないのが一番大事

DTM環境を整えるときは、全部を一気にやろうとすると迷いやすいです。

だからこそ、順番が大事になります。

まずは吸音で判断を整える。

次に防湿で機材を守る。

そして必要なら防音を考えてみる。

この流れで考えると、個人的には遠回りしにくいと思っています!

少しでも環境づくりの参考になれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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