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良いマイクとは?音の良さだけでは決まらない選び方と判断基準

良いマイクって、結局なんなのか。

高いマイクなのか。

有名なマイクなのか。

音が綺麗に録れるマイクなのか。

DTMをやっていると、一度はぶつかるところだと思います。

僕自身もかなり遠回りしました。

むしろ機材をたくさん使うようになるほど、「良い音って思っていたのと少し違うかも」と感じることも増えました。

単体で聴いて気持ちいい音と、実際の制作で使いやすい音は同じではない。

さらに、自分の声や録りたい楽器に合うかどうかも別です。

いろいろ使ってきた今は、「良いマイク」という言葉を音質だけでは考えなくなりました。

目次

良いマイクとは「目的に合った録り音を判断しやすいマイク」

僕にとって良いマイクは、録った瞬間に方向が見えやすいマイクです。

「この音ならいける」

「もう少しマイキングを変えよう」

「このままミックスへ進めそうだ」

そういう判断が早い。

もちろん、録った後にEQやコンプを使わないという意味ではありません。

後処理は普通にします。

大事なのは、録った時点で大きく方向を見失っていないことです。

逆に、綺麗には録れているけれど何をどうしたいのか見えない。

情報量は多いけれど、どこを基準に判断すればいいのか分からない。

そんな状態だと、その後の作業でも迷いやすくなります。

自分に合う良いマイクほど、使える音までの判断が速い。

僕はそこをかなり大きく見ています。

「音が良い」と「良いマイク」は同じではない

ここが一番混ざりやすいところです。

例えば、次の3つは似ているようで別物です。

  • 単体で聴いて気持ちいい音
  • ミックスの中で使いやすい音
  • 自分の声や録りたい楽器に合っている音

単体で「おお、いい音だな」と感じても、曲の中へ入れたら全然ハマらないことは普通にあります。

逆に、単体では少し地味に感じるのに、オケへ入れた瞬間にピタッと収まるマイクもある。

さらに、他の人には最高でも自分の声には合わないこともあります。

だから「音が良い」という第一印象だけで、マイク全体の良し悪しは決められません。

価格と音質の関係についてはこちら👇

僕が「使いやすい」と感じたマイクに多かった特徴

これはすべての良いマイクに当てはまる条件ではありません。

ただ、僕が実際にいろいろなマイクを使ってきて「扱いやすい」「判断しやすい」と感じたものには、いくつか共通する部分がありました。

音の重心が見えやすい

低域・中域・高域が完全にフラット、という意味ではありません。

キャラクターがあってもいい。

ただ、録った音を聴いた時に「このマイクはここに重心がある」と把握しやすい。

これはかなり大事です。

何が起きているのか分かれば、マイキングを変えるのか、そのまま使うのか、後で処理するのかを決めやすくなります。

前に出ても耳につきにくい

僕は、しっかり前へ出るのに耳につきにくいマイクを使いやすいと感じることが多いです。

単純にハイを強くして存在感を出すのとは少し違う。

中域や音像も含めて前へ来るので、無理に明るくしなくても存在感が残る。

この差は、ボーカルをオケへ入れた時にかなり大きいです。

情報量があってもまとまる

解像度が高ければ、それだけで使いやすいわけでもありません。

細かい情報がたくさん録れていても、それが散らばって聞こえると判断に時間がかかることがあります。

僕が良いと感じてきた上位機には、情報量が多いのに音としてまとまっているものが多かったです。

細かく見えるのに、全体像も見失わない。

ここは解像度という数字だけでは説明しにくい部分です。

録った時点で方向が見える

結局、僕が一番大きいと思っているのはここです。

録った瞬間に「これでいける」と思えるかどうか。

完成している必要はありません。

でも次に何をすればいいのかが見える。

この状態を作りやすいマイクは、制作全体でかなり使いやすいです。

高価なマイクで感じたのは「音質差」だけではなかった

もちろん、高価なマイクを使って「これはすごい」と感じた経験は何度もあります。

ただ、長く機材を使ってきて思うのは、その差は単純な高音質だけではないということです。

情報量が多い。

音像が見えやすい。

まとまりがある。

録った音を聴いた時に、次の判断が早い。

僕が使ってきた上位機では、こういう部分まで含めて差を感じることが多かったです。

U 87 Aiも、その一つ。

僕が使って強く感じたのは、ミッドの芯と前への出方です。

オケの中でも存在感が残りやすく、録った時点で「この方向でいける」と判断しやすい。

こういう判断の速さまで含めて、高価な機材の価値を感じることがあります。

もちろん、高いマイクなら必ずそうなるわけではありません。

声や楽器、曲、録音環境と合わなければ、高価でも使いにくいことはあります。

10万円クラスまで価格が上がると何が変わるのかはこちら👇

良いマイクは用途によって変わる

良いマイクは、マイク単体だけでは決まりません。

何を録るのか。

どんな曲なのか。

オケの中でどんな役割が必要なのか。

ここで正解は変わります。

ボーカルではすごく良かったマイクが、別の楽器では必ずしも一番とは限らない。

逆に、単体で派手ではないマイクが、その曲では一番使いやすいこともあります。

さらにボーカルでは、録れた音だけではなく歌い手本人が歌いやすいかも無視できません。

モニターした声が気持ちよければ歌いやすくなることもあるし、逆もあります。

録音する側だけでなく、演者側の使いやすさまで含めて見る。

ボーカルで「歌いやすいマイク」を考えた記事はこちら👇

初めての1本では「分かりやすさ」も重要

初めてのマイクだから、最高級を買わなければいけないわけではありません。

むしろ最初は、そのマイクを使いながら自分の中に基準を作れることが大事です。

ハイがどう出ているのか。

中域はどうなのか。

距離を変えたらどう変わるのか。

そういう違いを把握できる1本があれば、その後のマイク選びもしやすくなります。

最初から高価なマイクを選んでももちろん構いません。

ただ、比較する基準がまだないと、そのマイクの何が良いのかを自分の中で整理するまで時間がかかることはあります。

価格より、まず自分が音を理解しやすいこと。

最初の1本では、そこもかなり重要だと思っています。

宅録で最初の1本をどう選ぶかはこちら👇

良いマイクを探す時にズレやすい4つの考え方

僕自身も通ってきましたが、マイクを探していると次の考え方に寄りやすいです。

  • 高いから正解だと思う
  • 有名だから良いと思う
  • レビュー評価が高いから自分にも合うと思う
  • 単体で派手に聴こえる音を正解にする

どれも選ぶ材料にはなります。

でも、それだけでは決まりません。

スペックも大事です。

価格も大事。

レビューも参考になります。

最後は、実際にどう録れて、自分の制作でどう使えるのかを見る。

そこまで含めて初めて、自分にとって良いマイクかどうかが見えてくると思っています。

まとめ|良いマイクは「音が良い」だけでは決まらない

良いマイクとは何か。

僕は今、単純に「綺麗に録れるマイク」とは考えていません。

単体で気持ちいい。

ミックスで使いやすい。

自分の声や楽器に合う。

そして、録った時点で次の方向を判断しやすい。

全部含めて「良いマイク」です。

高価なマイクには確かに強みがあります。

でも、価格だけでは決まりません。

「これでいける」と思えるか。

僕にとっては、ここがかなり大きな判断基準です。

音の良さだけではなく、迷わず使えるかまで見る。

この視点を持つようになってから、マイクの見え方はかなり変わりました。

DTMで長く使えるおすすめマイクはこちら👇

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