録音機材DIYを始めると、途中から避けて通れなくなるのが「電源」です。
マイクプリ、EQ、コンプレッサー、ヴィンテージモジュール。
どれも最終的には電源が必要になります。
しかも、オーディオDIYでは単純なDCアダプターだけでは動かないことも多いです。
+24V、±15V〜±18V、など、機材ごとに必要な条件が変わってきます。
この記事では、過去に実際に組んできた電源系DIY記事を整理しながら、録音機材DIYでよく使う電源の考え方をまとめてみます!
目次
まず最初に|録音機材DIYで電源は避けて通れない
DIYを始めたばかりの頃は、回路やパーツの方に目が行きやすいです。
ただ、実際に動かす段階になると、一番大事なのは電源だったりします。
- 必要電圧が合っているか
- 両電源なのか単電源なのか
- 電流容量が足りているか
- ノイズが出ないか
この辺りで動かなかったり、不安定になったりすることも多いです。
まずは録音機材DIYでよく出てくる電源の種類から整理していきます。
+24V電源|Neve系DIYで最初によく出てくる
録音機材DIYで最初に触れることが多いのが+24V系です。
特にNeve系モジュールやドイツ系ヴィンテージ機材では、この電圧がよく使われています。
僕も最初は、Neve 1272モジュールなどを動かすために+24V電源を自作しました。
+24V電源の作り方はこちら👇
DTM DRIVER!
録音機材用+24V電源の自作方法|ヴィンテージモジュールを動かす電源回路の基本 | DTM DRIVER!
Neveなどのヴィンテージ録音モジュールで使う+24V電源の自作方法を解説。トランス、整流、平滑、定電圧回路の流れや、スイッチング電源との違いを実体験ベースで整理しま…
AD→DC整流時の電圧計算器はこちら👇
DTM DRIVER!
AC→DC整流計算器|交流から直流電圧を自動計算 | DTM DRIVER!
AC電圧を整流した後のDC電圧を自動計算できるページ。自作直流電源やトランス選びで使うAC×√2≒AC×1.41の計算に対応しています。
実際に動かしてみると、電源ひとつでノイズ感や安定感が変わることもあります。
録音機材DIYは「回路を組む」だけではなく、「安定して動かす」まで含めてDIYなんだなと感じました。
±電源|API・SSL系DIYで必要になりやすい
Neve系が単電源が必要なのに対して、APIやSSL系では±電源が必要です。
これは、オペアンプ回路やディスクリートオペアンプ系でよく使われる電源です。
- +15V / -15V
- +16V / -16V
- +18V / -18V
こういう構成ですね。
±電源の基本はこちら👇
DTM DRIVER!
両電源の作り方|オーディオ機材自作で使う正負電源の基本 | DTM DRIVER!
オーディオ機材自作で使う両電源の作り方を解説。±18V電源を例に、トロイダルトランス、両電源キット、整流後電圧の考え方、配線の流れを整理します。
Banggoodの両電源キットを試した時の話はこちら👇
DTM DRIVER!
Banggoodで両電源キットを買ってみた|±15V・±24V系DIY電源に使える格安パーツ | DTM DRIVER!
Banggoodで購入したLM317/LM337系の両電源キットをレビュー。SSLやAPI系モジュールのDIY電源に使える±15V・±24V系パーツとして、価格、品質、送料、実際に使った印象をまと…
±15V追加の記録はこちら👇
DTM DRIVER!
自作電源に±15Vを追加してNTP179-160を動かす|DIY電源増設の記録 | DTM DRIVER!
NTP179-160コンプ/リミッターモジュールを動かすため、自作電源に±15V回路を追加したDIY記録。電源基板の増設、Rコアトランス、3ピンXLRでの電源供給、実際に動作させた感…
ディスクリート電源は“音の方向”まで変わることがある
録音機材DIYを続けていると、途中から「電源そのものの音」にも興味が出てきます。
特にディスクリート電源やヴィンテージ系電源ですね。
もちろん感覚的に語られやすい部分でもあります。
ただ、実際に組んで比較していくと、
この辺りに違いを感じることもありました。
ディスクリート電源についてはこちら👇
DTM DRIVER!
ディスクリート電源は音が良い?|三端子レギュレーターとの違いとヴィンテージ電源の所感 | DTM DRIVER!
ディスクリート電源と三端子レギュレーター電源の違いを、Siemens N224aの実体験ベースで整理。IC電源との違い、ヴィンテージ機材でディスクリート回路が重視される理由、…
電源で音が変わるロジカル考察はこちら👇
DTM DRIVER!
電源で音はなぜ変わるのか?オカルトと言われる現象をトランジスタの原理で解説 | DTM DRIVER!
電源や電源ケーブルで音が変わるのはなぜか?オカルトと言われがちな現象を、トランジスタの増幅原理からわかりやすく解説。家庭用電源のノイズ、200V導入の意味、音質との…
直流安定化電源があるとDIYは一気に楽になる
最近のDIYで本当に便利だと感じたのが、直流安定化電源です。
昔は高かったですが、今は手を出しやすい価格帯になりました。
動作テストや仮組み確認が圧倒的に楽になります。
直流安定化電源のレビューはこちら👇
DTM DRIVER!
直流安定化電源レビュー|オーディオ機材・エフェクターDIYの動作テストに便利 | DTM DRIVER!
オーディオ機材やエフェクター自作で使える直流安定化電源のレビュー。+24V、+9V、+18Vなどを手軽に取り出せる便利さ、価格、使い勝手を実体験ベースで整理しています。
特に便利なのは、
- 電圧を可変できる
- 電流値を確認できる
- 壊れる前に異常に気づける
この辺りです。
DIYを続けるなら、一台あると作業効率が一気に変わります。
電源DIYは“安全側”で考えた方がいい
電源系DIYは、録音機材DIYの中でも危険度が高めです。
特に怖いのは、
この辺りです。
録音機材は高価なものも多いので、「動けばOK」で攻めすぎない方が安全です。
特にヴィンテージ機材系は、壊すと修理コストも大きくなります。
録音機材DIYと電源は切り離せない
結局、録音機材DIYは電源との付き合いになります。
回路だけ理解しても、安定した電源がないと動きません。
逆に言えば、電源が理解できるとDIY全体が一気に見えやすくなります。
特に、
この辺りをDIYしていくと、最終的に必ず電源へ戻ってきます。
まとめ|電源を理解すると録音機材DIYは一気に楽しくなる
録音機材DIYは、回路だけでは成立しません。
実際には、
この辺りまで含めて「録音機材DIY」になります。
最初は難しく見えますが、+24Vや±15Vあたりから触り始めると、少しずつ理解しやすくなってきます。
最後までお読みいただきありがとうございました!