「このマイク、なんか歌いやすい」
録っていると、こう感じる瞬間があります。
でも、これは単純に音が良いという感覚とは少し違います。
僕はギタリストなので、歌うのは自分の制作でコーラスを入れる時が中心です。
それでもNeumann U87やM149で歌を録ると、この「歌いやすさ」をかなり強く感じます。
自分の声がどう出ているのかが分かる。声の芯や距離感が見える。だから歌っていて迷いが少ない。
このモニターのしやすさが、僕にとっての「歌いやすいマイク」です。
目次
歌いやすいマイクとは?自分の声を把握しやすいマイク
歌いやすいマイクは、単純に音質が良いマイクという意味ではありません。
僕が重要だと感じているのは、モニターした瞬間に自分の声を把握できることです。
今どんな声が出ているのか。声の芯がどこにあるのか。どのくらい前に出ているのか。
ここが見えるマイクは歌いやすいです。
逆に、自分の声がどう鳴っているのか掴みにくいマイクでは、モニターしている音の方が気になってしまいます。
歌いやすいマイクで感じる3つのポイント
U87とM149を使ってきて、歌いやすさにつながっていると感じるポイントは大きく3つあります。
U87は中域が見えやすく声の芯を掴みやすい
U87でまず分かりやすいのが、中域です。
声の芯がガシッと見えます。
モニターした時に「今どういう声が出ているか」が分かりやすい。
強く出しすぎているのか、少し抜いた方がいいのか。自分の声を聴きながら判断しやすいです。
僕はこの中域の見えやすさが、U87の歌いやすさにつながっています。
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U87は軽くコンプがかかったように音がまとまる
もう一つU87で強く感じるのが、音のまとまりです。
僕には、軽くコンプがかかったようにまとまって聴こえます。
もちろん実際にコンプレッションしているという意味ではありません。
声がバラけず、ひとつの音像として返ってくる感じです。
これがかなり歌いやすい。
録っている段階ですでに声の形が見えるので、モニターしていて迷いません。
M149は声の立体感と距離感が見える
M149はU87とは違う方向で歌いやすいマイクです。
M149で強く感じるのは、声の立体感と距離感。
声そのものだけでなく、その周りにある空間まで一緒に聴こえてきます。
自分の声がどの位置で鳴っているのかが分かる。
近すぎるのか、少し引いた方がいいのか。声がどのくらい前へ出ているのか。
その距離感までモニターで掴めるので、僕はM149でもかなり歌いやすさを感じます。
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U87とM149は歌いやすさの方向が違う
U87とM149は、どちらも僕にとって歌いやすいマイクです。
ただし、その理由は違います。
U87は中域が見えやすく、音もまとまって返ってくる。
だから自分の声の状態をすぐに掴めます。
M149は立体感と距離感が見える。
声だけではなく、周囲の空間を含めて自分がどこで鳴っているのかを把握できます。
U87は「声そのものが見える」。
M149は「声が鳴っている空間まで見える」。
僕がこの2本を歌いやすいと感じる理由は、ここにあります。
僕が歌いにくいと感じるマイク|自分の声が見えない
逆に歌いにくいのは、モニターしていて自分の声が見えない時です。
- 高域ばかりが気になって声全体を掴みにくい
- 中域が見えず声の芯を掴みにくい
- 声の距離感が分かりにくい
こういう状態になると、歌よりもモニターしている音が気になります。
「もう少し前に出した方がいいのか」「声が細いのか」「距離が悪いのか」と考えながら歌うことになる。
逆にU87やM149のように自分の声を掴みやすいマイクでは、その迷いが少ないです。
だから歌そのものに集中できます。
歌いやすいマイクはボーカル録音のパフォーマンスにも影響する
歌いやすさは、単に録音中が快適というだけではありません。
自分の声を把握できれば、モニターしている音に迷う時間が減ります。
その分、歌そのものに集中できます。
僕は実際の録音で、この差をかなり大きく感じています。
良い音で録れるかだけではなく、そのマイクの前で自分がどう歌えるか。
ボーカル用のマイクを選ぶ時には、ここもかなり重要です。
歌いやすいマイクとは、自分の声が見えるマイク
僕にとって「歌いやすいマイク」は、自分の声が見えるマイクです。
U87では、中域と音のまとまりから声そのものが見える。
M149では、立体感と距離感から声が鳴っている空間まで見える。
方向は違いますが、どちらも自分が今どう歌っているのかをモニターで把握できます。
だから歌っていて迷いが少ない。
これが、僕がU87やM149を使った時に感じる「歌いやすさ」です。
マイクは録音された音だけで選ぶものではありません。
実際にその前で歌った時、自分の声をどう感じるか。ここもボーカルマイクを選ぶ時の大事なポイントです。
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