API 5500 ステレオEQのレビューです。
APIのEQはやっぱり良いです。実際に使ってみてもかなり気に入っています。
実際に使って感じるのは、ドン!ぱツン!とした独特のパンチ感。
輪郭がはっきりしながら太さも加わり、僕はほとんどカット方向ではなくブースト方向に使っています。
ブーストしたくなる音です。
この記事ではAPI 5500を実際に使った感想と、EQをかけた音源、API2500と組み合わせた音源をまとめます。
目次
API 5500はパンチ感と太さが気持ちいいEQ
まず音質についてです。
このEQのパンチ感は、やっぱりAPIらしいなと感じます。
API ( エーピーアイ ) / 5500 サウンドハウス
ドン!ぱツン!としたパンチ感がありますね。
好き嫌いはあると思いますが、僕はこの質感がかなり好きです。
個人的にオーガニック系の音を割と好んでいるんですが、APIのパンチ感も好きです。
そしてなぜか柔らかめな曲にも不思議と合ってしまったりもするんですよね。
逆にこのサウンドがアクセントになり曲が締まることも知りました。
リズム系には最近マストで使っています。
DAWのデジタル臭さが薄まり、輪郭がはっきりしつつ太さも+されます。
今のところ使っていて良い事しか起こっていません。
API5500を使ってから、API550Bも追加で買うか迷い中なくらいです。
ここにAPI550Bを挿して、512Cとチェーンしたら更に音がよくなりそうだなとか。
そんな組み合わせも試してみたくなります。
API 5500でEQをかけて録音してみる
それでは、実際にどんな音なのか音源を使ってチェックしてみます。
今回用意したのはこんなファイル。
LOGIC Xに入っているループ音源を組んだ2MIXです。
プラグインは何も挿していません。
このファイルをオーディオインターフェースからアウトしてAPI5500経由で戻します。
オーディオインターフェースはPrism Sound Titanを使用。
あと、せっかくなのでAPI2500バスコンプも+で挿したファイルも作りました。
APIサウンドがどんな感じなのか?
パンチ感ってどんな感じなのか?
聴き比べてみます。
API2500バスコンプの記事はこちら👇
DTM DRIVER!
API2500レビュー|音源付きで試すパンチーなステレオバスコンプ | DTM DRIVER!
API2500の実機レビューです。VCAタイプのステレオバスコンプレッサーとしての音質、THRUST、KNEE、LINK、SHAPEなどの機能や音源比較をまとめています。
元のファイル
API5500に通すだけのファイル
API5500 EQ 1
つまみの位置はこんな感じです。
RANGEつまみは最大の×1に設定。
API5500 EQ 2
更にEQを上げてみたやつ。
RANGEつまみは最大の×1に設定。
API5500 EQ 3
RANGEつまみを×0.25に変更して、つまみをグリグリあげたやつ。
API5500 + API2500コンプ緩め
API2500をEQ前段に挟んだファイル。
設定はざっくりです。
API5500 + API2500コンプ普通
API5500 + API2500コンプきつめ
音源を聴き比べた感想
API2500を加えると、APIサウンドの濃さがさらに出ます。
ただ、API5500単体でも十分にパンチ感があります。
実際には僕はAPI5500単体で使うことの方が多いです。
ガッツリかけても気持ちよく纏まるEQ
API5500のEQはガッツリかけた方が気持ちいいです。
僕はほとんどカット方向ではなくブースト方向に使っています。
ブーストしたくなる音です。
ポチップ
APIのEQはプロポーショナルQになっており、ブースト/カット量を大きくするほど帯域幅が狭くなります。
これがサウンドメイクしやすい要因なのかなと使ってみて思いました。
またよく言われていることだと思いますが、EQポイントが絶妙です。
DAW内のデジタルEQのように細かくポイントを刻めませんが、逆に言うと、
「EQポイントを細かく刻まなくていい」ということです。
美味しいところはAPIが決めておいてくれます。
後はイメージに近くなるようにつまみを回すだけ。
まさに時代の流れの中でも埋れず洗練されてきた技術をそのまま享受できます。
物凄いメリットです。
DAWのEQは柔軟といえますが、同時にベストを見つけるのに苦労します、、、。
プロ機はある意味そういう行程をすっ飛ばしてくれるので、使っていて判断が速いです。
逆にプロ機を使うことで、気持ちの良いポイントを学ぶこともできます。
UADプラグインとAPI5500実機を比較した記事はこちら👇
DTM DRIVER!
API5500実機とUAD APIプラグイン比較|音源で聴くAPI EQの違い | DTM DRIVER!
API5500実機とUAD API Vision Channel StripのEQを音源付きで比較した記事です。API 550B系EQの質感、実機とプラグインの違い、音の厚みや操作感を検証しています。
API 5500のRANGE機能と操作
API5500は4バンドEQです。
つまみはクリック式の二段がまえになっており、青のつまみで帯域を、奥のつまみでゲインを設定します。
RANGEつまみが従来の550系EQに追加されたAPI5500の特徴です。
RANGEは×1、×0.5、×0.25の3段階。
×0.25では、パネルに表示されているブースト/カット量の1/4になります。
マスタリングなどの微調整にも便利です。
Lchも全く一緒です。
API 5500とは|550Bをベースにした2chアナログEQ
API ( エーピーアイ ) / 5500 サウンドハウス
API5500は、550Bの4バンドEQをベースにした2chのラックマウントEQです。
2つのチャンネルはそれぞれ独立しており、ステレオでもデュアルモノでも使えます。
API ( エーピーアイ ) / 550B サウンドハウス
550B系のEQに、×1、×0.5、×0.25でブースト/カット量を変更できるRANGE機能、バランス入力、内蔵電源などを加えた構成になっています。
API550シリーズはAPI製品の顔ともいうべき人気商品。
API550は様々なメーカーがプラグイン化もしています。
僕も存在を初めて知ったのはプラグインからでした。
背面です。
入力はXLRと1/4インチTRS。
XLR入力はアクティブバランス、TRS入力もバランス入力になっています。
出力はXLRのみで、トランスバランス出力です。
電源は100〜120Vの場合、背面の電圧セレクターを115V側に設定する仕様です。
僕は100Vでも動作を確認していますが、115V〜120Vで使った方が音は良いと思います。
API 5500の内部を見てみる
せっかくなので中身も見てみます。
上蓋を外したところ。
こうして内部を見るのも面白いです。
こちらがAPIサウンドの肝と言われている2520オペアンプ。
1CHにつき2つ搭載されています。
出力トランスのAPI 2503。
この銅箔みたいなのをみるとAPIっぽいなーと思います。
そしてAPI2510オペアンプ。
API公式では、バランス入力段を2510ディスクリートオペアンプが担当しており、2520に似た構成ですが高電流出力段を持たないタイプと説明されています。
思っていたよりすごく小さかったです(笑)
ノイマン製の後期オペアンプに見た目が似ています。
EQ用のコンデンサーと抵抗。
ズラーっと並んでいます。
この2501というチップっぽいやつもオペアンプでしょうか。
各バンドに一つずつ挿さってました。
電源はトロイダルトランスを使って組まれてます。
こういう内部構造を見るのはやっぱり面白いですね。
細かく見ているとキリがないので、このあたりで終わります。
ということで、実機はこんな製品になっていました。
API2520オペアンプを見ると、それだけで良い音が聴こえてきそうな気になってしまいます。
こういうパーツを見ると、音への期待まで膨らんでしまいます(笑)
まとめ
API5500は、パンチ感がありながら輪郭と太さを加えやすく、僕はカットよりもブースト方向で使うことが多いEQです。
特にガッツリEQしても気持ちよく纏まるところが好きです。
API2500を繋ぐと更に濃厚になりますが、単体でもとても良い音です。
僕は逆に単体で使うことの方が多いかも。
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最後までお読みいただきありがとうございました!