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DTM用200V電源を自宅に導入|工事費と方法、音はどう変わった?

200V電源を作業部屋に引いたとき、僕の環境では音が明らかに変わりました。

ノイズが消え、音の輪郭がはっきりして、定位の前後まで見えやすくなる。初めて音を出したときは、一聴して違いを感じています。

それまで「電源で音が変わる」という話には正直半信半疑でした。だからこそ、実際に自宅へ200Vを引いてここまで変わったことにはかなり驚きました。

この記事では、実際に作業部屋へ200V電源を引いたときの流れ、当時かかった費用、工事の内容、その後使い続けて感じている音の変化をまとめます。

※この記事は2017年に書いた内容をベースに、現在の知見を踏まえて加筆修正しています。工事費は2013年頃の僕の環境での記録です。

目次

200V電源を自宅に引こうと思った理由

きっかけは、レコーディングスタジオやオーディオ環境で200V電源が使われているという話を見かけたことでした。

海外スタジオの電圧と音の話も含めて、当時は「電圧が違うと本当に音まで変わるのか?」とかなり気になっていたんです。

ただ、単純に電圧が高ければ音が良くなる、という話ではありません。電源と音の関係については別記事で整理しています。

当時はプロケーブルの記事も参考にしながら、バランス伝送やノイズとの関係も調べました。

バランス伝送についてはこちら👇

自宅にはすでに200V電源が来ていた

200Vというと特殊な設備のように感じますが、僕の家にはすでに200Vのコンセントがありました。

リビングにあった、大きめのエアコン用コンセントです。

エアコンのコンセントを写した写真
エアコンのコンセント

高い位置に付いていて、差し口の形も普段使っている100Vコンセントとは少し違います。

住宅によって設備は違いますが、僕の場合は「200Vを新しく家まで持ってくる」というより、すでに来ていた200Vを作業部屋まで引く工事でした。

電気屋さんへ200V工事を依頼した

工事は自分では行わず、町の電気屋さんへ依頼しました。

僕の場合は、隣の部屋まで200Vが来ていたので、そこから作業部屋まで配線してもらう形です。

配電盤や既存の配線位置、部屋までの距離、壁への穴あけが必要かどうかで工事内容は変わります。ここは家ごとに条件が違うので、最初に電気工事業者へ現場を見てもらうのが確実です。

僕の場合は工事費6,000円だった

僕が工事してもらった2013年頃は、6,000円でした。

壁に穴を開けてケーブルを引っ張ってもらいました

予想よりかなり安くて、当時はびっくりしました。

ただし、これは隣室まで200Vが来ていた僕の家での金額です。現在の工事費や、別の住宅でも同じ金額になるという意味ではありません。

工事時間は約1時間

作業時間も、僕の場合はだいたい1時間ほどでした。

200V工事と聞くとかなり大掛かりなものを想像していましたが、僕の家では思っていたより短時間で終わっています。

壁への穴あけは必要だった

一方で、作業部屋へ新しいコンセントを付けるため、僕の家では壁への穴あけが必要でした。

この作業は結構大きな音が出ます。

工事内容によっては壁や建物側へ手を入れることになるので、集合住宅や賃貸では事前に管理側へ確認した方がいいです。

当時、工事業者の方と話したときには「賃貸のお客様からも200V工事の依頼を受けることがある」と聞きました。ただ、実際にどんな方法が取れるかは物件によって違うはずなので、ここは業者と管理側への確認が必要です。

僕はダウントランスで100Vへ落として使っている

僕のDTM環境では、引いてもらった200Vをそのまま音響機材へ入れているわけではありません。

ダウントランスを使い、100Vへ落としてから機材へ給電しています。

-ダウンアイソレーショントランス-

使っているのはプロケーブルのダウンアイソレーショントランスです。

このトランスについては長く使ったレビューを別記事にまとめています。

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初めて音を出したときに感じた変化

200V工事を終え、ダウントランスを通して初めてスピーカーから音を出したときは、正直かなり驚きました。

原文では「ぶっ飛びました」と書いていたくらいです。

特に感じたのは、クリアさと音の力感。僕の環境では一聴して違いがわかりました。

音のベールが剥がれたように感じた

それまでより音の見通しが良くなり、ベールが一枚剥がれたような感覚がありました。

音が少し手前へ出てきて、細かい部分を追いやすくなる。僕にとっては単に派手になったというより、モニター時に見える情報が増えた感覚に近いです。

前後の奥行きが見えやすくなった

もう一つ大きかったのが、定位の前後感です。

左右のパンだけではなく、音には前後の奥行きもある。その感覚を以前より捉えやすくなりました。

これは200V環境を使い始めてから、僕がモニターでかなり強く意識するようになった部分です。

長く使って感じる200V電源の価値

導入直後は「音そのものがすごく良くなった」という驚きが先にありました。

ただ、その後使い続けて感じている一番大きな価値は、モニターの見通しが良くなり、判断しやすくなったことです。

実際に100Vと200Vで録音・ミックスを比較したときも、録音データそのものの差は思っていたより小さく、モニター時の違いの方が僕には明確でした。

実際の比較音源はこちらに残しています。

なので今は、200V電源を「あらゆる機材を勝手にグレードアップさせるもの」とは考えていません。

僕の環境では、音の輪郭や前後関係を見やすくして、ミックス時の判断を助けてくれる。その部分に一番大きな価値を感じています。

まとめ

200V電源を作業部屋へ引いたとき、僕の環境では一聴してわかる変化がありました。

工事自体も、僕の場合は約1時間。当時は隣室まで200Vが来ていたこともあり、費用は6,000円でした。

音について特に大きかったのは、クリアさ、見通し、そして前後の奥行きです。

導入直後の驚きは今でも覚えていますが、長く使った現在は、モニターしやすくなったことこそ200V環境の一番大きな価値だと感じています。

200V工事は住宅によって条件が大きく変わります。興味がある場合は、自分で配線を触らず、電気工事業者へ現在の設備と工事方法を相談するのが前提です。

電源対策の全体像はこちら👇

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