「そろそろ入門機の先が見たい」
マイクを何本か使っていると、こういう感覚が出てきます。
1万円台や3万円台でも、今はかなりしっかり録れます。実際、その価格帯にも優秀なマイクはたくさんあります。
そこからボーカル用マイクをもう一段選びたい時、10万円前後には方向性の違うマイクが増えてきます。
大事なのは、単純に高いマイクを選ぶことではありません。
前に出したいのか、ナチュラルに録りたいのか、落ち着いた質感が欲しいのか。
ここでは実際に使ってきたTLM103、C414 XLS、TLM49、AT4040を比べながら、ボーカルマイクの選び方を整理します。
目次
10万円前後でボーカルマイクを選ぶ時のポイント
このあたりのマイクを選ぶ時は、スペック表の数字だけではなく、音の方向を見た方が分かりやすいです。
性能だけでなく、マイクごとのキャラクターの違いも選ぶ理由になります。
たとえば、
- 中域がグッと前に出てくるタイプなのか
- 高域の抜けでスッと出てくるタイプなのか
- ナチュラルに録れるタイプなのか
- 最初から少し色が乗るタイプなのか
この違いで、同じボーカルでもハマり方がかなり変わります。
「どれが一番すごいか」よりも、「自分の声をどう聴かせたいか」で選ぶ方が失敗しにくいです。
マイク単体だけでなく、オーディオインターフェースやマイクプリとの組み合わせでも録り音は変わります。
10万円前後を中心に候補にしたいボーカルマイク4本
Neumann TLM103|ボーカルを前に出したい
この価格帯でまず候補に入るのがTLM103です。
中域に芯があり、そこにハイがスッと乗ってくるような音です。
ボーカルをガシッと前に出しやすく、録った段階からキャラクターが分かりやすいです。
完全にナチュラルな方向ではなく、TLM103らしい色はあります。
ただ、そのキャラクターがあるからこそボーカルを前に置きやすい。
ポップスやロックなど、声をしっかり前へ出したい時には使いやすいマイクです。
ポチップ
AKG C414 XLS|ナチュラルに録って後から作り込みたい
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C414 XLSは、TLM103とはかなり方向が違います。
こちらはもっと整っていて、ナチュラルな方向です。
レンジが広く、音の奥行きも感じやすいです。
TLM103のように最初からグッと前へ押し出す感じは控えめですが、そのぶん後から作り込みやすいです。
ボーカルだけでなく、楽器や空間を録る時にも使えます。
ボーカル専用に寄せすぎず、いろいろな録音へ使いたいならC414 XLSは選びやすいです。
ポチップ
Neumann TLM49|落ち着いたまとまりを重視したい
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TLM49は、音のまとまり方が気持ちいいマイクです。
中域がしっかりしていて、ローはふくよか。ハイもきちんと出ます。
ギュッとまとまっているのに窮屈ではなく、派手に押し出すというより落ち着いた方向です。
ボーカル録音でも声がまとまりやすく、モニターしやすい印象があります。
ただ、近年の機材高騰で10万円台では買えなくなってしまいました。
現在の10万円前後という価格帯からは外れますが、音の方向を比べる候補としては残しておきたい一本です。
ポチップ
audio-technica AT4040|価格を抑えて実用性を取りたい
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ここでAT4040を入れるのは少し価格帯が違いますが、やっぱり無視できません。
輪郭がしっかりしていて、スッと抜ける。かなり素直で扱いやすいマイクです。
価格差を考えると、AT4040はかなり優秀です。
実際にAT4040を使っていて録り音に不満がないなら、無理に10万円前後まで価格を上げる必要はありません。
そこからボーカルの質感や出方をもう少し変えたいと思った時に、TLM103やC414 XLSなどを見る意味が出てきます。
Audio Technica(オーディオテクニカ)
ポチップ
4本のボーカルマイクの違いを用途別に整理
- 前に出したい → TLM103
- ナチュラルに録って後から作りたい → C414 XLS
- 落ち着いたまとまりを重視 → TLM49
- 価格を抑えて実用性重視 → AT4040
この4本は優劣ではなく、方向が違います。
10万円前後でボーカル用を考えるなら、まずTLM103とC414 XLSの違いを見ると方向を決めやすいです。
ボーカルを前へ押し出したいならTLM103。
ナチュラルに録って、そこからミックスで作り込みたいならC414 XLS。
この2本だけでも方向はかなり違います。
ポチップ
ポチップ
まとめ|10万円前後のボーカルマイクはTLM103とC414 XLSから方向を決める
10万円前後でボーカルマイクを探すなら、まずTLM103とC414 XLSの違いを見ると選びやすいです。
前に出したいならTLM103。
ナチュラルに録って後から作り込みたいならC414 XLS。
もう少し落ち着いたまとまりを求めるならTLM49も候補ですが、現在は10万円台前後から価格が上がっています。
価格を抑えたいならAT4040も十分使えます。
AT4040で不満がないなら、そのまま使えばいいと思います。
大事なのは価格ではなく、自分の声をどう録りたいかです。
その方向が見えてから選ぶと、候補はかなり絞りやすくなります。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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