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SSL9000 Dynamicsレビュー|自然なグルー感とEQ併用時の変化を検証

SSL9000のEQレビュー記事に続き、今回はダイナミクス(コンプレッサー)部分の使用感について書いていきます。

目次

SSL9000 Dynamicsは単体では自然で普通に感じる

EQに比べると、SSL9000のコンプレッサーは普通な感じがします。

4000も同じ印象。

1176とかLA2A系のように、わざわざ単体で録音時に「使うぞ!」ってタイプじゃない気がします。

 UNIVERSAL AUDIO ( ユニバーサルオーディオ ) / 1176LN  サウンドハウス

UNIVERSAL AUDIO ( ユニバーサルオーディオ ) / 1176LN  サウンドハウス

そもそもVCA(SSL)とFET(1176)、オプト(LA2A)と動作原理がそれぞれ違うので、コンプのかかり方が違うのは当然ですが、SSLのダイナミクスはスペシャル感は特にない印象。

ただ、逆にそこが良いです。

トラックを馴染ませるグルー感が使いやすい

この普通感が、良い感じにミックスで活きてきます。

音を立たせるよりも溶かし合わせるような、自然なグルー感を与えてくれるというか。

トラック同士を馴染ませやすいコンプですね。

SSLのマスターバスコンプは言わずもがな名機です。

 SOLID STATE LOGIC ( ソリッドステートロジック ) / 500 Series Bus Compressor サウンドハウス

SOLID STATE LOGIC ( ソリッドステートロジック ) / 500 Series Bus Compressor サウンドハウス

チャンネルストリップのダイナミクスコンプも、ミックスでは非常に使いやすい適度な個性を持っています。

バスコンプに比べると地味ですけれどね。

EQと組み合わせると存在感と力感が増す

単体での使用だとちょっと普通っぽいダイナミクスですが、EQと組み合わせると一気に化けます。

EQの方はかなりグイグイかかるタイプなので、ダイナミクス側での音質変化はナチュラルめ。

 SSL (Solid State Logic) / X-Rack Channel EQ Module  サウンドハウス

SSL (Solid State Logic) / X-Rack Channel EQ Module サウンドハウス

この組み合わせが、トラックを整える時にかなり使いやすいです。

冒頭で普通なコンプと書きましたが、EQと組み合わせるとその回路を通過することもあって音の存在感がグッと増えます。

EQだけかける場合よりも、コンプをちょいがけした方が力感は増します。

SSLはEQとダイナミクスをセットで使うと、よりアナログらしい恩恵が受けられるのではと思いました。

ラインアンプ部分だけ使っても色味はつきますが、さらにSSLらしい芯が増します。

チャンネルストリップの状態で組み合わせて使うと、かなり良さが分かりやすい機材です。

SSL9000EQ部分の記事はこちら👇

Fast Attackにするとコンプの印象が大きく変わる

リリースのつまみを上に引っ張るとアタックタイムを早くすることができます。

エレキギターや弦ものの痛いアタックを潰す時に重宝しますね。

Fast Attackにすると、かなり印象が変わります。

別のコンプになったかのように感じるくらいです。

SSL9000で録音してSSLプラグインとの違いを音質検証した記事はこちら👇

NEVEとAPIと音質比較した記事はこちら👇

まとめ

DAWのミックスで、トラック同士の音色の質感が違っていたり、帯域の隙間や膨張感が気になる場合、デジタル処理だと二重三重くらいの手間がかかるところを、アナログだと一発で解消できる場合がありました。

特に音色の質感を揃えるという部分では、実機のSSL9000を使っていて良さを感じます。

SSLのダイナミクスもEQと組み合わせることで極端な誇張なく、程よい塩梅にトラック同士を馴染ませてくれます。

単体では自然で普通に感じるコンプですが、その普通さがミックスではかなり使いやすいです。

EQと組み合わせた時の存在感や力感も含めて、SSL9000のチャンネルストリップとして使う良さを感じました。

お読みいただきありがとうございました。

コンプレッサー系アウトボードの違いはこちらで整理しています👇

アウトボード全体の考え方はこちらでまとめています👇

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