YAMAHA AG03をDTM録音と配信の両方で使い、音質と操作性を確認しました。
Neumann M149やBETA58の録音データを使い、UR22C・SSL2とも比較しています。
目次
YAMAHA AG03を実際に使った評価
DTM用のオーディオインターフェースとして見ると、録音音質、モニター操作、ヘッドフォン出力のS/Nには気になる点がありました。
Neumann M149で比較すると、AG03はUR22CやSSL2より抜けと輪郭が控えめに聴こえます。
一方、配信ではフェーダー、電源スイッチ、内蔵コンプ・リバーブの操作性が強みになります。
AG03の録音音質|UR22C・SSL2と比較
Neumann M149で録音条件を揃えて比較
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アコースティックギターをNeumann M149で録音しました。
比較するのはAG03、STEINBERG UR22C、SSL2です。
アコースティックギターを2トラック録り、左右にPANしています。
EQやコンプなどのプラグインは使っていません。
リズムのみLogic Proの付属ループを使用しています。
音量はフェーダーで揃えていますが、ファイルごとに多少のばらつきがあります。
YAMAHA AG03+Neumann M149
STEINBERG UR22C+Neumann M149
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SSL2+Neumann M149
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SSL2 4K+Neumann M149
AG03の録音音質を比較して感じたこと
音量差はありますが、音の質感にはそれぞれ違いがあります。
僕にはAG03が最も抜けを控えめに感じました。
UR22Cは低域と輪郭がAG03よりはっきりしています。
SSL2は3機種の中で最も押し出しが強く感じます。
4Kを入れると、さらに輪郭が前に出ます。
4Kを押すとより音がくっきり
AG03は抜けと輪郭でUR22Cより控えめに感じた
録音だけで比べると、僕はUR22Cの方が使いやすいと感じました。
AG03の内蔵エフェクトを実際に録音
AG03にはリバーブとコンプ・EQが内蔵されています。
ノーマル、リバーブ、コンプ・EQを同じ録音で比較します。
ノーマル
リバーブ
コンプ・EQ
エフェクト量は専用ソフトから調整できます。
DTMで細かく音を作る用途では、自由度は高くありません。
DTMではプラグイン処理の方が使いやすかった
僕ならDTMではプラグインで処理します。
AG03をDTMで使って気になった点
モニターバランスの調整が複雑
録音時のモニターバランス調整は少し複雑です。
複数のつまみがモニターバランスに関わるため、操作箇所が増えます。
UR22CはMIXつまみ1つで調整でき、僕にはこちらの方が扱いやすく感じました。
ヘッドフォン出力のS/Nが気になった
ヘッドフォン出力はホワイトノイズが気になりました。
同じ環境ではUR22Cの方がノイズは少なく感じました。
S/Nとは
シグナルとノイズの比率です。S/Nが低いと、音量を上げた時にノイズが目立ちやすくなります。
AG03は配信で使うと評価が変わる
配信用ミキサーとして見ると、AG03の評価は変わります。
必要な操作を本体だけで素早く行えるのが大きな強みです。
YAMAHA ( ヤマハ ) / AG03 サウンドハウス
配信では音質だけでなく、操作の速さや流れを止めないことも重要です。
AG03は、そのための操作系がよくまとまっています。
DTM専用機とは設計の優先順位が違うと感じました。
AG03を配信で使って良かった点
僕的にここが良かった!という点を最後にピックアップして終わりたいと思います。
フェーダー操作が直感的
フェーダーは音量を直感的に調整できます。
小さな差ですが、操作の速さはつまみより明確に感じました。
動きも滑らかです。
電源スイッチが便利
本体に電源スイッチがあります。
手元でON/OFFできるので、ケーブルを抜き差しする必要がありません。
内蔵コンプ・リバーブをすぐ切り替えられる
DTMでは自由度が低く感じた内蔵エフェクトも、配信では使い方が変わります。
コンプやリバーブを本体からすぐ切り替えられるのは便利です。
コンプは急な音量差を抑えたい場面で使えます。
歌ではリバーブを加えたい場面もあります。
これらをボタンで切り替えられるため、会話と演奏の切り替えが早いです。
ポチップ
AG03をBETA58で録音
手持ちのBETA58でも録音しました。
AG03+BETA58
プラグインなしでもアコースティックギターを十分クリアに録れました。
AG03+Neumann M149
比較用にNeumann M149の音源も再掲します。
BETA58でも実用的な録り音です。
録音位置を少し工夫すれば、ダイナミックマイクでも十分クリアに録れます。
AG03のモニター音質
モニター音質自体は問題なく使えた
S/Nは気になりましたが、モニター音質自体は実用上問題ありませんでした。
高品位なモニター出力を目的に選ぶ機種ではない、という印象です。
AG03のサイズ・デザイン
SSL2より縦長ですが、本体はコンパクトです。
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AG03をPCへ接続して使う
使用当時のMacでは接続後すぐに認識しました。
そのままヘッドフォン出力まで確認できました。
AG03の付属品と開封
購入当時はCUBASE系ソフトが付属していました。
iPad向けのCUBASIS LE、PC向けのCUBASE AIが同梱されていました。
付属品はUSBケーブル。接続はUSB 2.0です。
白い筐体で、一般的なAIFとは少し違うミキサー型のデザインです。
端子周辺はイラスト付きで、接続先を確認しやすくなっています。
機能が多いため、最初は操作箇所を把握する必要があります。
背面はシンプルな構成です。
YAMAHA AG03レビューの結論
AG03は、DTM録音だけで比べると音の抜け、モニター操作、S/Nに気になる点がありました。
一方、配信ではフェーダー、電源スイッチ、内蔵エフェクトの即時操作が強みです。
DTM専用機として評価するか、配信ミキサーとして評価するかで印象が大きく変わります。
僕の用途では、録音とモニターを重視するならUR22Cの方が扱いやすく感じました。