M149はプロエンジニアにも信頼される最高峰マイク!
ただし「上級者のみが使用すべきアイテム」という意味ではありません。

M149は素材の情報量が異常なほど豊かなので、録音/処理の違いがダイレクトにわかります。
だからこそDTMユーザーにとって「成長曲線を一気にブチ上げる」マイクとして、間違いなく心強い味方となってくれます。
U87は録った瞬間の完成度が高い“基準の王様”。
M149はそこからさらに奥行き/レンジ/透明感/密度を押し上げる“探究の頂点”。
Neumannを深掘りしたい人、音作りの理解を前に進めたい人、機材の違いを自分の耳で掴みたい人には、M149は最高の教材にもなります。
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録音環境が整理されているほどこのマイクは伸び代も大きいですが、興味と好奇心があるDTMerにも大きな恩恵をもたらしてくれるマイク。
「作品の質を押し上げる経験」をさせてくれる、そんな存在です。
結論: 現行Neumannの中で最上位の“探究型フラッグシップ”。
理由: 素材の鮮度と情報量がDTMでも処理前の状態で圧倒的。
おすすめ: U87を基準にしつつ、さらに音作りの次のレイヤーに向かう人へ。
*過去記事を加筆修正しました
目次
Neumann M149のパッケージ
まずパッケージですが、
- マイク本体
- サスペンションホルダー
- 専用電源
- 電源専用のケーブル
- アルミケース
が付いています。
マイクは想像よりも軽かったですが、とてもしっかりした作りです。
見ているだけでテンションが上がります!

サスペンションはノイマンお馴染みの精巧に作られたもの。

電源はノイマン N 149という専用のパワーサプライ。

こちらも全体が黒塗りでかっこいいですね。
ユニバーサル電源になっているので90〜250ボルトまで様々な国で使えるようになっています。
周波数も50/60hz対応。
国内でも関東関西、地域を考えることなく使うことができます。
重量はなかなかあります。
マイクと電源をつなぐ専用ケーブルは、非常に長いノイマンの純正品です。

全長は測っていませんが、広いスタジオでも端まで届いてしまうぐらいの長さ。
こんなに長いと音の劣化気になってしまいますが、そこはNeumann。
この長さでも信号が劣化しないよう、マイク本体の回路でその点クリアしているようです。
バッファーが優秀と言うことでしょうか。
そしてアルミケースは、オレンジ白黒銀のいつものデザイン。

仮にどこかにぶつけてもなかなか壊れそうにないです。
付属品の一つ一つがしっかりしています。
Neumann M149に込められた設計思想
M149は現行Neumannの中で「プロ現場のフラッグシップ」として設計された真空管マイクです。


NEUMANN ( ノイマン ) / M149 Tube サウンドハウス
U47 / M49の思想を受け継ぎつつ、現代制作に最適化された“最高峰のNeumann Tube”。
Neumannがこのモデルに込めた目的は大きく2つ。
- 伝説的真空管Neumann(U47 / M49)の哲学を現代作品に通用する形で再構築すること
- プロフェッショナルな制作現場に直接投入できる最高品質を提供すること
つまり「歴史 × 現代制作」の交点にあるNeumannの頂点設計。
コンシューマー向けの安価モデルではなく、 “一線級の制作現場で結果を出すためのアイテム”として作られています。
後ほど比較検証しますが、その意図通り本当に素晴らしいサウンドです。
K49カプセルと兄弟機について
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M149にはU47系譜のK49カプセルが搭載されています。
M7(伝説的カプセル) → K47/K49 と続くNeumannカプセルの歴史進化は「現代基準に再設計されたU47系真空管Neumann」の実現に今繋がります。


NEUMANN ( ノイマン ) / M147 TUBE サウンドハウス
M149と同じくK49カプセルを搭載した同コンセプトの兄弟機にM147というモデルも存在します(方向性はややクリア系)。
ただしM149とはキャラクターが大きく異なるため本記事では詳細比較は割愛。


NEUMANN ( ノイマン ) / TLM49 サウンドハウス
またK49カプセル搭載で真空管の代わりにFETで設計されたTLM49というマイクもあります。
より手が届きやすい“現代のU47方向”の選択肢として人気を獲得中。
僕の使用感レビューはこちらで書いています。
録音テストと比較
それでは実際にどんな音なのか?録音比較しました。

- Neumann M149 Tube
- Neumann U87Ai
復刻タイプを除いたNeumann現行品の中で代表的なハイエンドマイク同士の直接比較です。
「U87基準の完成度」と「M149の探究型ハイエンド」を比べてみます。
検証環境(録音チェーン)

- MicPre:WARM AUDIO WA73EQ(Neveクローン)
- Audio I/O:ANTELOPE AUDIO Discrete 8 Synergy Core
- DAW:Logic Pro
- EQ/Comp:プラグイン含め加工なし(NO EQ / NO COMP)
※比較はすべて同一環境・同条件下で録音した一次検証音源です。
録ったアコギファイルはパンで左右に振ってます。リズムだけLogicのサンプルを使ってます。
マイク比較表
| マイク |
価格帯 |
音傾向 |
まとめ |
| Neumann M149 Tube |
70万円台前後 |
高解像 / 奥行き / 透明感+厚み |
Neumann現行フラッグシップ。素材そのものの鮮度を最大化。 |
| Neumann U87Ai |
50万円前後 |
まとまり最高 / ミッドの説得力 / 完成度高い基準音 |
録った瞬間の完成感がある“基準マイクの王様”。 |
音源比較
NEUMANN M149
NEUMANN U87
感想
正直、noミックスの状態では大きく2本の違いは拾いづらいですが、それでもレンジ差は感じられますね。
M149はレンジの広さ・奥行き・透明感・密度感がそのまま出てくるので、ミックスを進めていくと音像の大きさに驚きます。
対してU87は録った瞬間に曲として成立しやすいまとまり方をしています。
ミッドの説得力や立ち上がりの形が既に整っているので、基準として扱いやすい録り音 です。もうU87!って感じの音です。
どちらが上・下ではなく目的の違いがそのまま音像に反映される2本。
と僕は解釈してます。
よくある質問(FAQ)
Q:M149はU87の上位互換ですか?
A:違います。方向性が別です。U87は“即完成系の基準”。M149は“音の可能性・伸び代を最大に広げる”方向。上位/下位で捉えると判断を誤ります。
Q:DTMでもM149は活かせますか?
A:全然活かせます。むしろ素材の良さがEQ/コンプの理解を一気に早くします。録音〜処理の反応が明確なので、学習と成長速度が跳ね上がります。
Q:M149は初心者には扱いづらい?
A:難しいというより“情報量が多いだけ”。興味と好奇心さえあれば全然問題ないです。ただ、吸音が甘い部屋で使うと音像がぼやける(部屋の性質をダイレクトに受ける)のでそこだけ注意が必要。
録音環境を整えていくほど伸び代が出る、そういうマイクです。
Q:U87とM149、どっちが宅録一本の軸として正しい?
A:基準一本を置くならU87。そこからさらに深い世界・素材の上限を押し広げたいならM149。「基準→探究」というレイヤー分けが最も後悔しません。
Q:M149は買いどきありますか?
A:U87基準を一度経験して“もう一段階上げたい”と思った時。もしくは真空管Neumannの世界観を自分の耳で直接触りたいと思った瞬間。ここが最も効率いいタイミングです。一生物のマイクなので買ったらまず手放すことはないでしょう。
DTMerにとってM149は買いか?
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M 149はDTM用途ではオーバースペックレベルとも言えるかもしれません。
ただ、使いこなせばミックスがめちゃめちゃやりやすくなるのは確実!
収録した音がしっかりしていると、びっくりするぐらいEQのかかりやコンプの効きもよくなります。
どんなにミックスを頑張っても、収録した音質のせいで越えることができない壁というものはどうしても出てしまいます(今まで死ぬほど経験してきました)
M 149はそこを楽に飛び越えるための最良のアイテムとなるでしょう。
価格以上のコストパフォーマンスは間違いなく有しているマイクです。

NEUMANN ( ノイマン ) / M149 Tube サウンドハウス
プロの方には是非とも試していただきたい最強マイクです!
まとめ
M149は本当に手放す予定がないくらい、手にしてから約10年使い続けております。
最近では復刻の更に高いノイマンマイクも出ていますが、とりあえずM149とU87があれば他はいらないと言った状態。
それくらいやりたいことを広範囲でカバーしてくれるマイクです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
NEUMANN M149 Tube Set (国内正規品3年保証)