バンドの中でアコギを録ると、思ったより前に出てこないことがあります。
単体で聴くといい音なのに、オケに入れた瞬間に埋もれる。これ、何度もありました。
最初はマイクや機材の問題かなと思っていたんですが、実際には録り方や距離、アレンジの影響もかなり大きかったです。
マイク選びももちろん大事ですが、それだけで音が決まるわけではありません。
音の出方や存在感は、どう録るか、どう配置するかで大きく変わります。
今回は、自分の中で整理できてきた「バンドで埋もれないための考え方」を、実体験ベースでまとめてみます(´◔౪◔)◞
目次
まず前提|アコギ単体の良い音と、バンドの中での正解は少し違う
アコギ単体で気持ちいい音と、バンドの中でちゃんと聴こえる音は、少しズレることがあります。
単体だと胴鳴りがしっかりあって、低域もふくよかな方が気持ちよく聴こえます。
でもバンドに入れると、その“気持ちいいところ”がベースやキック、エレキと重なって、逆に存在感が薄くなることがあるんですよね。
なので、バンドの中では太さよりも“線”の方が大事になりやすいです。
輪郭が見える音。立ち上がりが分かる音。そういう方向。
マイクも大事だけど、距離でかなり変わる
ここは実際かなり大きいです。
近づけると、もちろん良いところもあります。情報量も増えるし、胴鳴りも出て、単体ではかなり魅力的に聴こえます。
ただ、バンドに入れると少し話が変わってきます。
近すぎると低域やローミッドが増えて、結果的に抜けにくくなることが多いです。
僕の場合は、マイクに近すぎるより、少し離して録った方がうまくいくことが多かったです。
その方が“線”の部分が見えやすい。アタックや立ち上がりが整理されて、オケの中でも存在しやすくなる印象。
単体での迫力は少し減るんですが、最終的にはそっちの方が良くなることが多いです。
ストロークは出しやすいけど、指弾きは少し難しい
アレンジとの相性もかなり大きいです。
ストロークは、やっぱりアタックが強いので、バンドの中でも線として出やすいです。
特にロック寄りのオケだと、アコギはコード感というよりリズムやアタックを支える役割になることが多いなと思っています。
その意味では、少しパーカッション寄りの楽器として考えた方が整理しやすいです。
逆に指弾きは、空気感やニュアンスが魅力なんですが、そのままエレキが大きく鳴っている中に入れようとすると、かなり難しいです。
指弾きが悪いというより、出したい魅力の方向と、オケの密度が合っていないことが多いんだと思います。
EQで削るのは、わりと前提になりやすい
ここは少し割り切りも必要でした。
アコギらしさを全部残そうとすると、バンドの中では逆にハマらないことがあります。
特に胴鳴りの気持ちいいところは、他の楽器とぶつかりやすいです。
なので、バンドで使う時は低域やローミッドを整理することが多いです。
少し寂しく感じるくらいまで削った方が、最終的にはちょうどよくなることも普通にあります。
このあたりは、アコギ単体での満足感とは別の話だなと思います。
アコギらしさを活かしたいなら、他の楽器に隙間を作ってもらうしかない
逆に、アコギの胴鳴りや空気感をちゃんと活かしたい時もあります。
その場合は、録り方だけで解決するのは結構難しいです。
他の楽器に少し引いてもらう。帯域を空ける。アレンジを整理する。
結局ここが必要になります。
エレキがずっと大きく鳴っていて、ベースもキックも詰まっている中で、アコギだけ“自然な良い音”を出そうとしても限界はあるなと感じています。
なので、アコギらしさを活かしたい時は、録音の問題というよりアレンジの問題として考えた方がハマりやすいです。
自分の中で今いちばんしっくりきている考え方
今のところ、自分の中ではこう整理しています。
- バンドの中では、太さより線
- 近すぎるより、少し離した方がハマりやすいことが多い
- ストロークはリズムとして考えると整理しやすい
- アコギらしさを活かしたいなら、アレンジ側で隙間を作る
もちろん毎回これで決まるわけではないですが、この前提を持っておくとかなり迷いにくくなりました。
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まとめ
バンドでアコギが埋もれる時は、マイクだけでなく、距離や役割の置き方まで含めて見ると整理しやすいです。
単体で良い音を目指すのではなく、オケの中でどう存在するかで考えること。
ここが見えてくると、録り方もEQもかなり決めやすくなります。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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