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RFZ W734a EQレビュー|旧東ドイツ製「東欧のNeve」の渋い音質

旧東ドイツのRFZで開発されたW734a EQのレビューです。

かなり情報の少ないヴィンテージEQですが、実際に使ってみると何にも似ていない独特な質感がありました。

一言で表すなら、とにかく「渋い」EQです。

RESONANZを使った音色変化も面白く、僕はエレキギターのキャラクターを変える時によく使っていました。

現在は手放してしまいましたが、今振り返ると少し後悔している機材でもあります。

目次

W734aはSiemensよりさらに乾いた「渋い」質感だった

音質はかなり独特で、何かに似ていると言うのが難しいです。

うまく言えないですが、渋いです。

同じドイツ系のヴィンテージ機材で考えると、僕にはSiemens系の音からさらに水分を奪ったように感じました。

Siemens系の音から更に水分を奪って、ハンチングをかぶった味わいのあるおじいさんが、冬のベンチで日の光を慈しんでいるような絵が浮かぶ雰囲気、、、。

そのくらい乾いていて、派手さよりも味のある方向です。

RFZは海外で「東欧のNeve」とも言われていますが、実際に使った僕の印象ではNeveとはかなり違う方向でした。

とにかく良い意味で渋いです。

こういう代わりのない質感だったので、今になって手放したことを少し後悔しています。

RESONANZを動かすとエレキギターの音色を大きく変えられた

W734aはハイとローを調整できるほか、中央にRESONANZというつまみがあります。

このRESONANZをクリックしながら動かしていくと、「コォー」と鳴っているような帯域が独特に変化していった記憶があります。

単純な明るい・暗いという変化ではなく、音そのもののキャラクターが動いていく感じです。

僕はこれをエレキギターに使うのが好きで、RESONANZを動かすだけでも簡単に音色を変えられました。

現代的な万能EQというより、この独特な色を使いたい時に手が伸びるタイプの機材でした。

RFZは旧東ドイツで音響機器を開発していた組織

RFZは、旧東ドイツのDeutsche Postに属していたRundfunk- und Fernsehtechnisches Zentralamtという組織です。

当時の西側にはNeumann、Telefunken、Siemensなどがありましたが、東側でも別の系統で音響技術が発展していました。

その中で作られていた機材の一つが、今回のW734aです。

RFZの歴史を調べていくと、現在のEVE AUDIOにもつながる話が出てきます。

僕自身もEVE AUDIO SC208をメインスピーカーとして使っているので、このつながりを知った時はかなり面白く感じました。

EVE AUDIO SC208のレビューはこちら👇

RFZの歴史については、以前サウンド&レコーディング・マガジンの記事を読んだことでさらに興味を持ちました。

W734aの内部構造と電源

W734aの内部を撮影した写真も残っています。

内部はこのような構成です。

入力側にはトランスがあり、出力はアンバランスです。

駆動はDC-24Vです。

同じRFZ製のマイクプリアンプも使っていました。

RFZ V781マイクプリアンプの記事はこちら👇

RFZ W734aの回路図・Pinout

W734aの回路図も残してあります。

まとめ

RFZ W734aは、僕にはとにかく「渋い」という言葉がしっくりくるヴィンテージEQでした。

Siemens系よりさらに乾いたように感じる独特な質感があり、Neveともかなり違う方向です。

RESONANZを動かした時の音色変化も特徴的で、エレキギターのキャラクターを変える時には特に使いやすかったです。

今では手放してしまいましたが、他で代用しにくい音だったので、機会があればもう一度使ってみたい機材です。

EQ系アウトボードの違いはこちらで整理しています👇

アウトボード全体の考え方はこちらでまとめています👇

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