SONY MDR-7506モニターヘッドフォンのレビューです。
日本ではMDR-CD900STが定番として知られていますが、海外ではMDR-7506の方がスタンダードとして使われているモデルです。
見た目はよく似ている2機種ですが、実際に聴き比べてみると音の傾向や使いどころにははっきりと違いがあります。
この記事ではMDR-7506の音の特徴と、MDR-CD900STとの違い、実際の使い分けまでをまとめています。
*2022年の記事をベースに加筆修正しました。
目次
海外で親しまれている定番ヘッドフォン
冒頭に書いた通り、海外ではこちらMDR-7506の方が定番ヘッドフォンとして人気のようです。
SONY MDR-7506 モニターヘッドホン サウンドハウス
通称「青帯」というそうな。
一方、日本では長らくMDR-CD900STが定番と言われていました。
SONY ( ソニー ) / MDR-CD900ST サウンドハウス
僕もDTMを始めた時に初めて買ったのがMDR-CD900ST。
現在も2代目をメンテナンスしながら使い続けています。
ボロボロにしながらも大事に使っています(笑)
今回この2機種を特に比較視聴してみましたので、後ほど書かせていただきます。
箱開封!
それではレビューを!
箱です。
なんともいえないセンスのパッケージです(笑)
早速オープン!
中にはビロードような布がゴージャスな感じで詰められてます。
裏側に構造マニュアルが、、、なんかすごい。
メンテ用のパーツも豊富に売っているので、その交換方法でしょうか。
本体!
ぱっと見は、ラベルが青い以外はMDR-CD900STにそっくり。
と思ったら、こんなにコンパクトに折り曲げられました!
MDR-CD900STは折りたたみができません。
こんなに小さくなればバッグにポンと入れやすいです。
携帯性に優れていますね。
そしてコードがストレートではなく、カールコード!
ここもMDR-CD900STとは違います。
ケーブルを絡まりにくくする配慮でしょうか。
そしてプラグ部分もMDR-CD900STと違います!
デフォルトはミニフォンプラグ。
通常のフォンプラグにはするには、変換プラグを装着します。
MDR-CD900STはフォンプラグのみ(右)
SONY MDR-7506のミニフォンプラグは例えばスマホなどに直接挿せるので便利です。
ヘッド部分。下がMDR-7506。
文字の色が違います。
ぱっと見、見た目はそっくりですが細かい部分が結構違いますね!
今のところ汎用性が高いのはMDR-7506ですね。
音を聴いてみる
ということで!
早速、音を聴いてみることにします!
オーディオインターフェースはPRISM SOUND Titanでじっくり。
リファレンス曲を再生ポチー。
、、、、これは、良い!!!
MDR-7506の音
低音の鳴りや、音の纏まりかたがすごく良いですこれ!
ポチップ
今までレコスタにお邪魔した時に、演奏モニター用でしか使ったことがなかったので、
正直音質がどうとかまで頭が回っていませんでしたが、、MDR-7506はとてもいい音でした。
ザッとまとめてみると
- 低音が良く聞こえて、音源の奥行きも分かり易い
- リスニングにも良さそうな柔らかい音
- ハイがそこまでキツくない(MDR-CD900ST的ではない)
- 特にローミッドの出方と全体のバランスが素敵
- ミックスするのにもちゃんと使えそう
と言った印象!
MDR-CD900STの音
逆に、MDR-7506を聴いた後にMDR-CD900STを聴いた印象は、
- 音が薄く感じる(音源の立体感があまりない)
- 全部の音が前面に一列に並んでいるように聴こえる
- 細かく音を点検するための鳴り方
- 左右のステレオ感はこちらの方がある
- 個人的にはとても聴き慣れた音
- 確かに、ミックス向けの音の出方ではないかも、、、
と言った感じです。
MDR-CD900STでずっとミックスをしていた身としては、若干衝撃的(笑)
とはいえ、慣れた音ですのでこれはこれで僕は信頼しています。
ただ、こうやって聴き比べてみると、、、、
ちょっと癖ありすぎですねMDR-CD900ST。
粗探しにはいいかもですが、音をまとめるのにはやっぱり向いてないのかな。
MDR-CD900STの詳細、特徴はこちら👇
DTM DRIVER!
SONY MDR-CD900STの使い方|ミックスでズレる原因と正しい使い分け | DTM DRIVER!
SONY MDR-CD900STの使い方を解説。ミックスでの役割や注意点、実際の使い分けを実体験ベースでまとめています。
MDR-7506とMDR-CD900STならどっちが良い?
MDR-CD900STの音を知らない方、
初めてしっかりとしたモニターヘッドフォンを買いたい方にはMDR-7506の方がおすすめ!
個人的にMDR-CD900STには並々ならぬ愛着がありますが、裏切ります(泣)!
特に思い入れがない方には、MDR-7506の方が色々とバランスが良いでしょう。
MDR-CD900STの癖は別に知らなくていいと思います。
ただ、赤い方も日本の音楽の歴史に貢献してきた機種ですので、、、
余裕があったら是非手にとってその音を聴いてみて欲しいです。
本当、音が面で前に飛んできます(笑)
MDR-7506が向いている人
実際に使ってみて、MDR-7506はこんな人に向いていると感じました。
- 低音やローミッドのバランスをしっかり把握したい人
- 音のまとまりや奥行きを掴みたい人
- リスニングも兼ねて使いたい人
- 長時間聴いても疲れにくいヘッドフォンを探している人
- MDR-CD900STの音が少しキツく感じる人
細かい粗を追い込むというよりも、全体のバランスを自然に把握していくタイプのヘッドフォンという印象です。
MDR-7506とMDR-CD900STの使い分け
DTM DRIVER!
SONY MDR-CD900STの使い方|ミックスでズレる原因と正しい使い分け | DTM DRIVER!
SONY MDR-CD900STの使い方を解説。ミックスでの役割や注意点、実際の使い分けを実体験ベースでまとめています。
実際に聴き比べてみると、この2機種は方向性がかなり違います。
どちらが優れているというよりも、役割がきれいに分かれている印象です。
- MDR-7506:低音や奥行き、全体のまとまりを確認する
- MDR-CD900ST:音の粗や細かい違和感をチェックする
MDR-7506は音のバランスや空間の見え方が掴みやすく、ミックス全体の判断に向いています。
一方でMDR-CD900STは、細かいノイズや処理の違和感を見つけるような使い方がしやすいです。
この2つは役割が被らないので、併用すると判断がかなり安定します。
MDR-7506でミックスはできるか
結論から言うと、MDR-7506でもミックスは十分に可能だと感じました。
特に低音やローミッドのまとまり、全体のバランス感はかなり把握しやすいです。
音の奥行きも見えやすいので、空間系の処理や定位の判断にも使いやすい印象でした。
ただし、細かいノイズや違和感を追い込む用途では、MDR-CD900STの方が分かりやすい場面もあります。
そのため、
- MDR-7506で全体のバランスを作る
- MDR-CD900STで細部をチェックする
という使い方をすると、かなり安定した判断ができるようになります。
単体でも十分使えますが、役割を分けて併用するのが一番しっくりきました。
ポチップ
まとめ
以上、SONY MDR-7506の使用レビューでした。
今まで気になっていたのに、なかなか試すチャンスがなかったのが悔やまれるくらい。
ポチップ
低音の鳴りがほんと気持ち良い、、、自然な音です。
MDR-CD900STと併用することで、お互いの癖を補強しあえるような関係。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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